■十数年越しに描かれた続編『干支忍編』

 長らく「未完」の状態にあった原作漫画。だが、それからおよそ10年の時を経て、物語は思わぬかたちで再び動き出す。

 2005年、『ウルトラジャンプ』(集英社)で続編『忍空〜SECOND STAGE干支忍編〜』の連載がスタートしたのだ。ついに、物語は真の“結末”に向かって歩みを進めることになった。

 本作は、かつて中断された「セカンドステージ」、すなわち過去編を再始動させたものだ。前シリーズやアニメ版では未登場だった干支忍もついに12人全員がそろい、物語は夜叉連合との激戦から、さらなる強大な敵との対峙へと加速していく。

 クライマックスでは、夜叉連合・第一長官であり、「辰忍」でもある銅朱(どうしゅ)との壮絶な死闘が描かれた。炎を操る強敵に追い詰められながらも、干支忍が本気で戦う時にのみ発せられる「勝身煙(かちみけむり)」を立ち昇らせて立ち向かう風助の姿は、シリーズ屈指の名バトルとなっている。

 銅朱との決着で迎えた最終回では、12人の干支忍がついに勢ぞろいし、物語は大きな虹とともに幕を閉じた。この『干支忍編』は、くしくも干支の数にまつわる「全12巻」で完結。1993年の連載開始から中断という長いブランクを挟み、足掛け18年。その物語はついに見事な完結を迎えたのである。

 

 漫画とテレビアニメで異なる展開と結末を見せた『忍空』。特に、アニメオリジナル展開で独自の道を切り開いたテレビアニメ版は、今なお多くの人の記憶に刻まれる名作である。

 そして、長い年月をかけて原作が真のフィナーレを迎えたからこそ、その物語を忠実に再現する「原作準拠の完全版」としてのアニメリメイクを期待せずにはいられない。

 

■真の最終回とは…? Kindleで『NINKU―忍空―』をチェック

NINKU―忍空― 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
NINKU―忍空― 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)
  1. 1
  2. 2
  3. 3