嘴平伊之助に甘露寺蜜璃、不死川玄弥も…『鬼滅の刃』実はチート級すぎた「特異体質」を持つキャラクターの画像
DVD『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編 1』(アニプレックス) (c)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 吾峠呼世晴氏による『鬼滅の刃』は、大正時代を舞台に人喰い鬼と人間の戦いを描いた物語だ。鬼を狩る「鬼殺隊」の剣士たちは、特殊な“呼吸法”を用いて驚異的な身体能力を発揮する。極限まで洗練された剣技や戦闘描写は、多くのファンを魅了してやまない。

 本作では、常人離れした才能を持つキャラクターが数多く登場するが、その中でも主人公・竈門炭治郎の妹・竈門禰󠄀豆子も、その筆頭と言える存在だ。鬼の始祖・鬼舞辻無惨によって鬼にされた彼女は、鬼化した当初こそ理性を失い炭治郎に襲いかかったが、その後は人間を喰らう代わりに睡眠で体力を回復するという特異な鬼となった。

 通常は人間を食べなければ回復しない鬼の中で、明らかに特異体質だった禰󠄀豆子。彼女がのちに、数百年もの間現れなかった“太陽を克服した鬼”になったのも頷ける。

 そこで今回は、禰󠄀豆子以外にも登場する、まさにチート級の特異体質を持つキャラクターたちを紹介しよう。

 

※本記事には作品の内容を含みます

 

■内臓を動かせる!? 嘴平伊之助の高すぎる柔軟性

 まずは、超人的な特異体質を持つ嘴平伊之助だ。炭治郎と同期の鬼殺隊士である彼は、赤ん坊の頃に猪に拾われて山で育ったという異色の経歴を持つ。育ててくれた猪の皮を頭に被る伊之助は、素顔が美少年という衝撃のギャップも人気のキャラクターだ。

 彼の特異体質を象徴するのが、常識を超えた身体の柔軟性にある。全身の関節を自在に外すことができる伊之助は、頭さえ入ればどんな狭い場所へも行ける。さらに驚くべきことに、彼は関節が柔らかいだけでなく、内臓の位置までも動かすことができるのだ。

 伊之助がこの特異体質を見せたのは、「遊郭編」でのことだった。上弦の陸・堕姫と戦っていた伊之助は、堕姫の頸を斬り落とし、接合されないように走って逃亡する作戦に出た。しかし、そんな伊之助の背後に堕姫の兄・妓夫太郎が迫り、心臓を刺されてしまう。

 誰もが伊之助の死を覚悟しただろう。それもそのはず、死角からまともに心臓に一撃くらってしまえば、どんな手練れの剣士でも致命傷は免れない。

 ところが、絶体絶命かと思われた伊之助は再び戦闘に復帰する。この時、彼の口から「俺の体の柔らかさを見くびんじゃねぇ」「内臓の位置をズラすなんてお茶の子さいさいだぜ!!」と、驚きの事実が明かされた。

 なんと伊之助は、体内にある内臓の位置をずらして致命傷を避けていたのだ。触覚の鋭い伊之助は背後に迫る妓夫太郎を感知できた。そこで咄嗟に内臓をずらすという妙技を見せ、妓夫太郎の一撃から逃れていたのだ。

 伊之助のこの奇跡的な生還がなければ、上弦の陸である妓夫太郎と堕姫を討ち取ることはできなかっただろう。彼の特異体質は紛れもなく「チート級」の才能だろう。

■可憐な見た目とのギャップがすごい…甘露寺蜜璃の超常的な筋力

 鬼殺隊の恋柱・甘露寺蜜璃は、可愛らしい容姿の少女である。抜群のプロポーションと天真爛漫な性格が魅力の彼女だが、幼少期からその特異体質の片鱗を見せていた。

 通常の8倍の密度の筋肉を持って生まれた蜜璃は、わずか1歳2カ月にして重さ15kgの漬物石を持ち上げるほどの怪力を発揮。普段は肝が据わっている彼女の母も、この時ばかりは人生で初めて腰を抜かしたという。さらに、その食欲も凄まじく、相撲取り3人分以上を平らげるほどであった。

 『鬼滅の刃公式ファンブック 鬼殺隊見聞録』によれば、彼女の特徴的なピンクと黄緑のカラフルな髪と瞳の色は、大好物の桜餅を1日に170個、8カ月間食べ続けたことによるものだとされている。

 しかし、この特異な体質と髪色は、かつて彼女を深く傷つける原因となった。17歳の時のお見合いでは、相手の男性から「君と結婚できるのなんて熊か猪か牛くらいでしょう」と心ない言葉を浴びせられ、破談になってしまっている。

 そんな彼女が鬼殺隊に入隊した動機は、“添い遂げる殿方を見つけるため”という純粋なものだった。底抜けに明るく見える彼女だが、その裏側では自身の特異性に悩み苦しんだ過去を持つ健気な少女でもあったのだ。とはいえ、桜餅の食べ過ぎで髪色や瞳の色が変化したり、常人離れした怪力を持つという体質は、やはり驚異的であることに変わりはない。

 その怪力だけでなく、戦闘センスも高い蜜璃は、ムチのようにしなる特殊な日輪刀を使用し、まるで新体操のリボンのように美しくしなやかに戦う姿が印象的だ。しかし、彼女が振り回しているのは紛れもなく刀であり、普通の人間だったら上手く扱えず自分も怪我をするような難易度の高い武器である。

 それをいとも容易く、軽々と振るう蜜璃は、やはり天賦の才を持っていると言えるだろう。かつては炎柱・煉獄杏寿郎の継子だったが、「炎の呼吸」から派生させたのちに独自の「恋の呼吸」を編み出したことも、彼女が一線を画する才能の持ち主である証拠である。

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