数万円から数十万円の値段がつくこともある「レトロゲーム」の世界。そんなソフトがズラリと揃う『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』の店長にして、自身も大のゲームコレクターである大竹剛氏が、毎回1本のソフトを語るこの連載。今回、ショーケースに並ぶソフトの中から取り上げるのは——?
■権利の問題で価格が高騰!? プレイステーション2の高額ソフト
ハードオフ大竹店長の「レトロゲームちょっといい話」第41回
『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』の店長、大竹剛です。今回は、私の大好きなセガ『アウトラン』シリーズのお話をしましょう。1986年に登場したレースゲームで、第1作目は、アーケードで大型筐体の体感ゲームとして人気を集めました。その後、シリーズ化され、続編や移植版がいろいろと出ましたよね。
中でも私が好きなのが、このプレイステーション2用『アウトラン2SP』(2007年)です。アーケードでは、2003年に『アウトラン2』、その約1年後にコースやBGMなどを追加した『アウトラン2SP』が出たのですが、後者の移植版となります。
『アウトラン2』で遊べるモードも収録されていて、すごく楽しい作品なんですけど、実はなかなか手に入らないソフトなんですよね。当店では箱、取扱説明書、初回特典のサントラCDが付いた状態で、4万9500円(税込)で販売中。プレイステーション2のソフトの中でも、かなりの高額商品だと思います。
ただ、私はこのタイトルが好きすぎて3本持っています(笑)。最後に買ったのは10年ほど前だったかな。ディスクの中心にちょっとヒビが入った状態のものが5000円だったんです。状態を考えると、当時としてはかなり高い値段だったんですけど、最近の高騰ぶりを見ると安く思えてしまいます。
高額化の理由は……このシリーズではテスタロッサみたいなスーパーカーでドライブできるのが魅力のひとつなんですが、『アウトラン2』と『アウトラン2SP』では、ちゃんとフェラーリからライセンスを得ているんですよね。でも、たぶんもう契約は更新していないはず。だから、このままの状態で現行機に移植されたりすることはおそらく、もうないと思うんです。このあたりに、ファンが価値を感じているのかもしれません。
そうそう、アーケードの筐体を小さなサイズで復刻させた『ARCADE1UP』というシリーズがあるんですけど、『アウトラン』も数年前に発売され、私も買いました。でも、テスタロッサの跳ね馬のエンブレムが、なんか鳥のようなマークに変えられていて……やっぱり違和感を持ってしまいました。
そういえば、この連載でプレイステーション2のソフトを取り上げるのは、これが初めてかもしれませんね。レトロゲームではないと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、もう20年くらいの前のゲームではあるんですよね。


