太田貴子が語る『魔法の天使クリィミーマミ』収録秘話 「いきなり2役」15歳の声優デビューで「ああ、どうしよう…」の画像
太田貴子 撮影/イシワタフミアキ

 この春、ぴえろ魔法少女シリーズ最新作『魔法の姉妹ルルットリリィ』が4月から放送を開始することにともない、シリーズ1作目のOVA『魔法の天使クリィミーマミ 永遠のワンスモア』の劇場公開が始まり、シリーズ4作品の「Anniversary Blu-ray BOX」の発売が予定されるなど、“魔法少女”周辺が盛り上がりを見せています。

 そこで今回、『クリィミーマミ』の主人公・森沢 優/クリィミーマミ役を務めた太田貴子さんのインタビュー。『スター誕生!』でのデビューのきっかけから、初めてのアフレコ現場でのことなど、振り返ってもらいました。

【第1回/全3回】

ーー今年1月23日より、伝説のOVA『魔法の天使クリィミーマミ 永遠のワンスモア』(1984年)が全国の映画館で上映されるなど、時を経てなお『魔法の天使クリィミーマミ』の根強い人気を実感します。太田さんは主人公の優/マミを演じましたが、芸能界入りのきっかけは『スター誕生!』(日本テレビ系/71年〜83年)だったそうですね。

太田貴子(以下、太田) そうですね、『スター誕生!』の決勝大会まで行ったとき、スカウト札をあげていただいたのが徳間音楽工業さん(現・徳間ジャパンコミュニケーションズ)と東宝映画さん(現・TOHOスタジオ)でした。だから、歌手か女優かの二者択一で。女優のほうは1年間演技の勉強をしないと……ということで、私はいますぐにでもやりたい人だったので歌のほう、徳間音楽工業さんを選んだんです。

ーーそんな経緯で歌手を選んだんですね。

太田 うふふふ。それで、徳間さんにはアニメ部門があり、そこの偉い方にお会いしたとき、ちょうど目の前に絵コンテがあって遠目で見せていただいて。「どう思う?」と聞かれて「かわいいですねー!」と言うと、「どう? やりたい?」って言うから「やりたいです!」と答えたら、そのひと言で『マミ』が決まっちゃいました。あははは!

ーーそんなにあっさりと! その時点で「やる」というのは「声優をやる」という認識はありましたか?

太田 なにをやるかはわからなかったんですけど、「やりたい?」と聞くから「やりたい」と言っただけで。声優経験もないのにいきなり2役もいただいてしまい、「ああ、どうしよう……!」みたいな(笑)。

ーー当時まだ15歳でしたよね。

太田 そうです。中学生でした。

太田貴子 撮影/イシワタフミアキ
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