先日、好評のうちに最終回を迎えたアニメ『葬送のフリーレン』第2期(原作:山田鐘人氏、作画:アベツカサ氏)。原作漫画のストーリーを踏襲しつつ、アニメならではの豪華な演出で原作の行間を丁寧に描く作劇は、新規ファンのみならず、原作ファンをも深く魅了した。
そんなアニメ2期を通じて視聴者の話題に上ったのが、第1級魔法使いのメトーデである。彼女は「可愛くて小さい子が大好きなお姉さん」という印象だが、アニメ第36話では彼女の熾烈な戦闘シーンが描かれ、その実力の高さがあらためて証明された。普段の温和な姿とのギャップに驚いた人も多いあろう。
そこで今回は、アニメ2期で最も株を上げたキャラの1人であるメトーデの凄さに迫ってみよう。
※本記事には作品の内容を含みます。
■アニメでより明確になったメトーデの真価
まずは、メトーデが注目を集めるきっかけとなった、アニメ第36話「立派な最期」での彼女の活躍から見ていこう。
同じ一級魔法使いのゲナウやフリーレン一行とともに、北部高原の魔族討伐任務に参加したメトーデ。彼女たちが対峙したのは、名うての魔族“神技のレヴォルテ”が率いる強力な魔族の一派であり、戦闘は熾烈を極めた。それぞれが自分の相手と戦う乱戦の中、メトーデは目隠しをした魔族・ゾリーダと対決する。
最初はゾリーダと互角の戦いをしていたメトーデだったが、別の魔族が仕掛けた「霧を操る魔法(ネベラドーラ)」にフェルンが苦戦していると判断するや否や、魔法による猛攻を仕掛ける。雨あられのように繰り出される魔法は実力者のゾリーダには届かないものの、やがてメトーデがこう言う。
「ちょうど霧の解析が終わりました」と。
メトーデの真の狙いは、霧を解析して無効化する「霧を晴らす魔法(エリルフラーテ)」の発動にあったのだ。魔法による猛攻は囮だったわけだが、ゾリーダを足止めするほどの攻撃を続けながら霧を解析する器用さとしたたかさには舌を巻くばかりだ。
その後、霧が晴れて自由になったフェルンの「人を殺す魔法(ゾルトラーク)」で形勢は逆転。メトーデのファインプレーが、2人に勝利をもたらしたのである。
以上の展開は原作漫画でも描かれているが、動きと音が加わるアニメではメトーデの戦闘能力の高さがより鮮明に表現されており、「メトーデがこんなに強かったなんて!」と視聴者の間で大きな話題を呼んだ。
■フェルンの複製体を相手に無傷? 「一級魔法使い試験編」から示唆されていた実力
アニメ2期の後半で一気に注目を集めたメトーデだが、実は彼女の凄さの片鱗は初登場の「一級魔法使い試験編」からちりばめられていた。
一次試験で仲間とともに相手パーティを倒し、二次試験では拘束や精神操作といった多彩な魔法の使い手であることも明らかになっている。
見逃せないのは、二次試験でフェルンの複製体と戦闘した時のことだ。本物のフェルンとフリーレンが複製体フリーレンと戦っている間、彼女はダンジョンに潜むフェルンの複製体を足止めする役割を担った。
アニメ第28話では、フェルンとフリーレンが複製フリーレンを撃破した後、通路で1人たたずむメトーデが映るワンカットが描かれている。周囲の壁がボロボロになっている様子から、複製体フェルンと激しい戦闘を繰り広げたことは間違いない。
ここで注目すべきは、メトーデに目立った外傷がまったくない点である。フェルンは卓越した才能を秘めた天才魔法使いであり、現時点でも魔法を撃つスピードや隠密性の高さはずば抜けている。
そのフェルンと同じ実力を誇る複製体を相手に無傷だったとすれば、彼女の底知れない力がうかがえる。そう思うと、この時の戦闘が詳しく描かれなかった点は、なんとも惜しい気持ちになる。


