■20年以上もトロッコ洞窟で何やってたの…!?(ドラゴンクエストV 天空の花嫁)

 『ドラクエ5』では、物語後半に訪れる「トロッコ洞窟」にて、「プサン」という謎のおじさんと出会う。レールをグルグル回り続けるトロッコの無限ループに20年以上もハマっていたというプサンを助けると、「かつて天空の民だった者です」と語り出し、主人公と同行することになる。

 言っていることがどこまで本当なのか分からない怪しさ満点のおじさんであり、どう考えても天空人には見えない。また、なぜかバーテンダーと同じ姿をしていたのも異質だった……。

 だが、そんなプサンの正体は、『ドラクエ5』の数百年前を描いた『ドラクエ4』にも登場した、世界を統治する竜の神「マスタードラゴン」。どうやら人間の世界を知るために自ら力を封じて人の姿になったようで、その間に彼の居城「天空城」は地上に墜落。そこに戻る途中で20年以上もトロッコのループにハマっていた模様……。

 その後、主人公たちはプサンの命令で天空城を再浮上させ、マスタードラゴンの姿を取り戻すために奔走させられる。一応、世界を統治する神なのであれば、もう少し自覚を持って行動してほしいと思ったプレイヤーも多いはずだ。

■かわいい見た目をした精霊の「驚きの正体」(ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて)

 『ドラクエ11』のオープニングムービーから登場する「黒い精霊」は、本作のマスコットキャラ的な「ヨッチ族」とよく似た、愛らしい見た目をしている。

 その後「勇者の星」と呼ばれる天体に向かって「過ギ去リシ時ヨ サアワガモトヘ来タレ」という意味深なセリフをつぶやくが、そこに現れた魔王ウルノーガが「勇者の星」を破壊。それを見て、黒い精霊があからさまにガックリうなだれるシーンもあった。

 結局、この黒い精霊の正体は謎に包まれたまま物語は進行。その正体が判明するのはゲームクリア後のことだった。時間を遡り、過去に戻って魔王ウルノーガの野望を事前に食い止めることで、黒い精霊は「勇者の星」との融合に成功。「邪神ニズゼルファ」として完全復活を遂げてしまうのである。

 ニズゼルファは、先代の勇者ローシュたちに敗れたが、勇者が命を落としたことで完全に滅ぼすことができなかった。そこでニズゼルファの肉体は「勇者の星」に封印。ニズゼルファの魂だけが、黒い精霊の姿になってさまよっていたのである。

 主人公たちは時を遡って魔王ウルノーガの野望を防ぐことに成功したが、そのかわりウルノーガが打ち砕くはずの「勇者の星」と、そこにあるニズゼルファの肉体は健在だった。そのため、結果的に魔王ウルノーガよりも強大な邪神ニズゼルファが復活してしまうのである。

 「勇者の星」を壊されて落ち込み、うなだれていた黒い精霊の後ろ姿には哀愁が漂っていたが、その真の正体がもっとも凶悪な邪神だったのはあまりにも皮肉だ。


 今回は、歴代『ドラクエ』シリーズにおいて、驚くべき真の姿が明らかになったキャラクターを振り返ってみた。『ドラクエ』には真の姿を映し出す「ラーのかがみ」という魔法のアイテムも存在し、ムーンブルクの王女のように、この力で真の姿が判明するケースもある。

 ドラクエ好きの皆さんが、真の姿を知って驚いたドラクエキャラクターといえば誰が思い浮かぶだろうか。

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