20世紀初頭のパリを舞台に異国でそれぞれの夢を追う二人の少女を描いた劇場アニメ『パリに咲くエトワール』で、画家を夢見る主人公フジコの声を務めた女優の當真あみさん。
インタビューではフジコを「自分とかけ離れた女の子」だと語る當真さんだが、元気いっぱいのフジコと、落ち着いた雰囲気のある當真さんは真逆に見える一方、内面の「芯の強さ」は共通しているのではないかとも思える。インタビューではその内面にも迫った。
【第2回/全2回】
■2022年に続いて、2回目となる声優への挑戦
――當真さんは、2022年に公開されたアニメ映画『かがみの孤城』に続いて2回目の声優挑戦になりましたね。
當真あみ 前回演じた役とは全然役柄が違って、今回は自分とかけ離れた女の子を演じているので、「ここはこう成長したな」というよりは、「また違うものに挑戦できたな」という思いが大きいです。
――事前に何か準備はされましたか?
當真あみ アフレコでは動けないので、キャラクターの所作によって、実際にはどういう息遣いになるのか、台本を読みながら自分で動いて声を出したりしてつかんでいきました。
――谷口監督からはどんな演出が?
當真あみ フジコはとにかく明るく活発で、いろんな人を巻き込むようなエネルギーを持っている子なので、その点をしっかり出せるように意識していました。すぐそこにマイクとモニターがある中でアフレコをするのですが、監督からは「声を、もっと先に届けるように出してみて」といったアドバイスをいただきました。
■アニメファンの當真さんから見た、アフレコ現場の様子
――當真さんはアニメが大好きだとか。アニメファンの観点から、アフレコで嬉しかったことを教えてください。
當真あみ 制作過程の絵を見ながらのアフレコだったので、まだ指示が入っている線だったり、仮で文字が入っている映像を見られて「あ、こういうふうに作っていってるんだ」と感動しました。私はアフレコという形で参加させていただきましたが、ひとつの作品を作るために、たくさんの人が力を合わせて作っている。その過程を見られるのは、こうして参加させていただいたからこその特権かなと思いました。
――フジコは「自分とかけ離れた女の子」と感じられたとのこと。たしかに見た目や元気の良さといった表面的な部分では違って見えるかもしれませんが、パリへ渡って頑張っているフジコと、地元沖縄でスカウトされ、上京してお仕事を頑張っている當真さんの「芯の強さ」は、通じるところがある気がします。
當真あみ そうですね。たしかにフジコちゃんのように、後のことや周りにどう見られるかということよりも、「まず自分がどうしたいか」を大事にするところ。そして「とりあえずまずは行動しなきゃ」とポジティブに考える感じは、すごく共感できますし、私も一緒だなと思います。私もこの仕事を、「まずはやってみよう」と始めましたから。その辺は確かにちょっと似ているし、フジコちゃんの気持ちがよく分かります。
――嵐莉菜さんが演じる千鶴も、フジコたちに支えられながら、自分の道を切り拓こうとしていく強さのある女の子です。當真さんから見て、嵐さんと千鶴が重なる部分はありましたか?
當真あみ 莉菜ちゃんは、自分の感情をしっかり言葉にして表すことができる人だと思っています。モデルのお仕事に対しても、自分なりにすごくしっかり突き詰めて積み上げたものがあるから、ブレない。千鶴は、一見静かな女の子に見えますが、その芯の強さは、莉菜ちゃんと同じだと感じます。千鶴が持っている良さは莉菜ちゃんにあるものかなと。


