『名探偵コナン』バケモノ級の強さだけじゃない! 毛利蘭が秘めた「意外すぎる能力」の画像
名探偵コナンセレクション (毛利蘭編) (My First Big)/小学館

 青山剛昌さんによる『名探偵コナン』(小学館)は、今年でアニメ放送30周年を迎え、4月に公開される劇場版『名探偵コナン ハイウェイの堕天使』も大きな注目を集めている。

 長きにわたり愛され続けてきた本作だが、最近ファンにとって少し寂しいニュースがあった。ヒロイン・毛利蘭役を長年務めてきた声優の山崎和佳奈さんが、体調不良による療養のため活動休止を発表したのだ。彼女の代役には『ONE PIECE』(集英社)のナミ役などで知られる岡村明美さんが選ばれた。

 これは、かつて毛利小五郎の声優が神谷明さんから小山力也さんに変わった時のような衝撃だ。小山さんが独自の小五郎像を築いたように、岡村さんが演じる新たな蘭にも期待が寄せられる。

 そして蘭といえば、関東大会で優勝するほどの空手の達人であり、その人間離れした戦闘能力は有名だ。しかし、彼女の強みはそれだけではない。そこで今回は、実は蘭が持っている「あまり知られていない能力」に焦点を当て、その多彩な一面を紹介する。

 

※本記事には作品の内容を含みます。

■いきなり演奏も!? 音楽的なセンスにも注目

 蘭の意外な才能の1つに、ピアノ演奏がある。そう言われても、あまりピンとこない人も多いかもしれない。そもそも、蘭がピアノを習っている描写や、毛利家にピアノが置かれている気配はないのだ。

 そんな彼女がピアノの腕前を披露したのが、コミックス第7巻収録の「ピアノソナタ『月光』殺人事件」でのことである。

 小五郎のもとに届いた調査依頼のため「月影島」を訪れた一行だが、依頼人の麻生圭二は12年前に家族を殺して焼身自殺を遂げていた。さらに彼は自殺の直前、業火に焼かれながらベートーヴェンのピアノソナタ「月光」を弾くという奇怪な行動をとっていた。

 事件の鍵となる「月光」に江戸川コナンが注目する中、蘭は楽譜を手にとると、譜面を読んですぐにピアノで弾き始めた。その姿は迷いがなく、ピアノを弾き慣れていることがうかがえる。さらに、譜面の4段目が間違っていることまで指摘していた。

 「月光」は上級者でなければ弾きこなせない、難易度の高い曲だ。それをさらりと弾いてみせた蘭は、一体何者なのだろうか。ただし、アニメ版の該当シーンではたどたどしい弾き方であり、原作漫画ほど達者なイメージは受けなかった。いずれにせよ譜面をぱっと見て読む能力を持っていることは確かだ。

■実は『三国志』に強い

 蘭がコナンのように博識な一面を見せるシーンもある。それが、コミックス第65巻収録の「死亡の館、赤い壁」のエピソードで『三国志』について語る場面だ。

 この時、三国時代の名軍師・諸葛孔明を彷彿とさせる諸伏高明警部が登場し、物語は『三国志』の色合いを帯びていく。諸伏の言葉は『三国志』からの引用が多く、小五郎にはその意味が理解できなかった。そこで解説役として活躍したのが蘭である。

 諸伏が劉備玄徳の有名な言葉「賢に見えんと欲して その道を以てせざるは 猶ほ入らん事を欲して 之が門を閉ずるが如し」を口にした際、蘭はすぐさまその意味をわかりやすく解説した。あれほどスラスラと言葉が出てくるのは、よほどの三国志ファンだからだろう。語っている時の蘭はとても楽しそうだった。

 また、諸伏が犯人に襲われる前に残した「死せる孔明」という言葉も、『三国志』では有名な言葉だ。小五郎はこれを、犯人が諸葛孔明と諸伏のあだ名「コウメイ」を掛けて、「諸伏は死んだ」と伝えたのではないかと推測する。

 しかし蘭はすぐに反論し、「死せる孔明」の本当の意味は、生前の威光が死後も残り相手を恐れさせることのたとえだと解説。その時のノリノリで話す様子から、彼女が『三国志』を深く愛していることが伝わってくる。 

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