■『リブート』今後も読めない展開にハラハラ

 正直、ここまで来ると脚本家がどこまで暴走するのか、視聴者側も覚悟を決めるしかない。そこで、これからこのリブートでなにが起きるのか、先の展開を予想してみました。

1.増え続ける儀堂歩……儀堂歩は2人だけではなかったパターン。「リブート」とは「別の誰かになる」行為を指すのではなく、「儀堂歩になる」ことを指す言葉だった。5人、10人、15人と増え続ける儀堂歩。最終話では画面に映る人間全てが儀堂歩になっている衝撃映像が流れ、エンド。

2.今出てる人間全員「リブート」だった……早瀬陸だけでなく、一香、合六、冬橋、真北(伊藤英明)から、足立(蒔田彩珠)、良子(原田美枝子)、拓海(矢崎滉)に至るまで、全ての人間がリブートしていたパターン。もはや誰が誰なのかいっさいわからない状態に。

3.実は「リブート」は早瀬陸の妄想だった……第5話の衝撃対決の後、本物の儀堂が早瀬を嘲笑いながら明かす。「お前はずっと病院のベッドの上だよ」。早瀬は妻殺しの罪で逮捕後、精神崩壊して「儀堂になる」という妄想に逃げ込んでいただけ。鈴木亮平が演じ分けていたのはすべて早瀬の頭の中の分裂人格。ラストは現実の松山ケンイチがベッドで虚ろな目をして終わり、現実回帰のどんでん返し。

4.リブート技術の黒幕が合六で、全員が実験体……合六が率いる闇組織は実は「顔面移植+記憶移植」の人体実験を繰り返していた。(合六は永遠の命を欲している)儀堂も早瀬も、冬橋も一香も、みんな合六のラボで作られた「リブート人間」。第4話で本物儀堂が現れたのは、実験の失敗作回収のため。最終的には全員が「合六歩」になるか、合六自身が最大のリブート失敗作だったというメタ展開に。

5.タイムリブートが発動……物語の核心は「時間」をリブートできる技術だった。第5話の対決で本物儀堂が死に、早瀬が勝ったかに見えた瞬間、画面がガクンと歪んで第1話に戻る。早瀬はまた儀堂にリブートさせられ、無限ループに。視聴者も「今のは何周目?」と混乱しながら見続ける地獄のループドラマに変貌。最終話は永遠に終わらない。

 もはや、なにが起きてもおかしくないドラマ『リブート』。今挙げた展開予想などひっくり返すほどの衝撃が待っていることでしょう。

 どう決着をつけるのか。まともなハッピーエンドなんてありえない気がする。むしろ全員が壊れるか、世界がリブートされるか。いずれにせよ、最後まで目が離せない。いや、離したくても離せない。そんな狂気のエンターテインメントが、今ここにある。

 

■著者プロフィール
かんそう
ブロガー・ライター・作家。北海道の片隅で意味不明な文章を綴る長男。
著書に『書けないんじゃない、考えてないだけ。』『推すな、横に並んで歩け』がある。

  1. 1
  2. 2
  3. 3