■実写化作品で光った、リーダー・木村柾哉の頼もしい安定感
また、リーダーの木村柾哉のように、少女マンガ原作の実写化を演じられるメンバーがいるのも強い。木村は、2024年公開の映画『あたしの!』で、同学年の親友コンビあこ子(渡邉美穂)と充希(齊藤なぎさ)から奪い合いをされるモテ男・御共直己役を演じ、話題に。
直己は全女子にとっての学校に行く“原動力”であり、学校イチの王子様。三桁にのぼる数の女子から告白をされてきた……という、とんでも設定も、端正な顔立ちと「これは、モテるだろうなぁ」と思わせるたたずまいを持つ木村が演じることで、自然に受け入れることができた。
昨年公開の映画『ロマンティック・キラー』でもそうだったが、少女マンガ的な世界観のなかでも浮くことなく存在感を発揮できるのが、木村の大きな武器だ。
国民的スターに必要なのは、音楽の実績はもちろん、映像作品を通して、いつの間にか“身近な存在”になっていることだと思う。
パフォーマンス面で高い評価を得たうえで、ドラマや映画の世界でも活躍を見せているいまのINIは、階段をまたひとつ着実にのぼり始めているように感じる。
それぞれのフィールドで経験を重ねた先に、11人がそろう映像作品が生まれたとしたら──そんな未来にも、自然と期待がふくらむ。


