■脱出不可能なホールド技「インペリアルホールド」
極め技の中で、筆者が最強技として推したいのが、プロレスラーの飛田高明が編み出した「インペリアルホールド」である。
これは、足で裏アキレス腱固めを極めた状態で、同時に片羽絞めを仕掛けるという、関節技と絞め技の複合技である。かなりの大柄な飛田が仕掛けるこの技は、一度極まったら外すことは不可能に近い。
飛田は九十九との戦いでこの技を繰り出し、あの九十九を追い詰める。初めて見る技に対応できず、まともに食らってしまった九十九は、頸動脈を絞められて意識を失う寸前だった。しかし、彼は力ずくで飛田の腕を外し、肘打ちを食らわせて、どうにか脱出に成功する。
肉体の潜在能力を100%引き出せる陸奥圓明流だからこそできた強引な脱出法であり、常人はまずこの技から抜け出すことはできない。作中に出てきた極め技の中でも最強クラスに君臨するのは間違いないだろう。
■初見殺しの「神威」
最後に、不破圓明流の使い手・不破北斗が使う奥義「神威」を紹介したい。これは、打・投・極のどれにも当てはまらない特殊な技といえるだろう。
この技は、相手の腕をつかんで巴投げのように見せかけるところから始まる。相手がそれを崩そうとした瞬間、技はほぼ完成する。右足に全身の力と気をためて一気に放つことで、相手の体に虎砲と同じような衝撃を与える。
完全に虚を突くかたちとなり、食らった相手は何が起こったのかさえ理解できない。九十九もこの技を見破ることができず、まともに食らってしまった。
この技は一度見せてしまうと次は通用はしないだろうが、初見時はまず防ぎようがない。いわゆる「初見殺し」の技である。『陸奥圓明流外伝 修羅の刻 昭和編』にて、不破現がケンシン・マエダに同じ技を使った際はかわされていたが、現が修羅ではなかったことを考えれば仕方ないだろう。
『修羅の門』の最強の必殺技が「四門」であることに疑いの余地はない。しかし、その四門を除いて考えると、今回紹介した技が最強クラスに挙げられるのではないだろうか。
あなたが思う『修羅の門』最強の必殺技には、どのようなものがあるだろうか。


