尾田栄一郎氏が手がける少年漫画『ONE PIECE(ワンピース)』(集英社)。シャボンディ諸島に集結した懸賞金1億ベリー超えのルーキー海賊11人に、黒ひげを加えた計12人の凶悪な海賊たちが「最悪の世代」と呼ばれている。
その中には主人公のモンキー・D・ルフィやロロノア・ゾロも含まれており、最悪の世代はルフィの“同期”として、2年後の世界でも活躍が描かれてきた。
当初は同格のライバルだったはずの彼らだが、物語が進むにつれて次第に個々の立場や実力に大きな開きが生じつつある。新世界に君臨する「四皇」まで上り詰めた大海賊もいれば、消息不明となった者、命を落とした者までいるのだ。
最終章に突入して久しい今、最悪の世代間の「格差」が明確になってきたからこそ、あらためてそれぞれのメンバーの現状を振り返っていきたい。
※本記事には作品の核心部分の内容を含みます。
■派手に活躍! 順風満帆な新世界躍進組
最悪の世代の中には、新世界での躍進が目覚ましいメンバーが存在する。彼らはいわば順風満帆な海賊生活を送っている“勝ち組"といえるかもしれない。
その筆頭は、もちろん主人公のルフィである。海賊王の右腕シルバーズ・レイリーのもとで2年の修行期間を経て、新世界ではシーザー、ドフラミンゴといった大物を撃破。当時の四皇ビッグ・マム海賊団の大幹部を2名も倒し、カイドウまで引きずりおろして四皇の座に君臨した。
さらに太陽の神ニカという伝説的な能力を覚醒させ、ギア5という圧倒的な力まで手に入れている。
懸賞金はビッグ・マムを討ったロー、キッドとともに30億ベリーに到達。特に四皇のカイドウを撃破した実績は世界を震撼させ、最悪の世代のメンバーの中でも異次元の活躍を見せている。
そのルフィの右腕ロロノア・ゾロも、ワノ国にて覇王色の覇気を覚醒させ、閻魔という名刀を使いこなすまでに成長した。懸賞金11億超えという数字が示すとおり、その実力は従来の四皇幹部クラスを凌駕している。
そんな彼が麦わらの一味という最強格の海賊団にいて、ルフィを補佐しているというアドバンテージは計り知れない。
エッグヘッド編で一躍注目を集めたのが、ボニー海賊団のジュエリー・ボニーだ。彼女が持つ「トシトシの実」の能力と共闘したルフィの助力もあり、ニカの能力を部分的に再現するという可能性も見せ、重要な局面で活躍した。
バーソロミュー・くまが父親ということも判明し、よりストーリー上での重要度が増した人物といえるだろう。
そして“黒ひげ"ことマーシャル・D・ティーチも快進撃が続いている。「ヤミヤミ」と「グラグラ」という2つの悪魔の実を保有する、唯一無二の存在として四皇に君臨。懸賞金は最悪の世代の中で最高額となる39億9600ベリーを誇っている。
これら躍進組は輝かしい活躍が目立ち、物語における存在感と注目度はかなり高まっている。
■躍進組と大きく差をつけられた悲惨な者も!?
ルフィや黒ひげのように大きく躍進したメンバーと比べて、明暗がくっきりと分かれた最悪の世代もいる。特にワノ国編以降は、その格差が顕著になった。
まずホーキンス海賊団の船長だったバジル・ホーキンスは、新世界入り後にカイドウの傘下に入る道を選択。しかし麦わらたちとのワノ国での衝突時に、同じ最悪の世代のキラーとの戦いに敗北した。
初登場時こそ未来を言い当てる占いや、藁人形の怪物に変身する能力者として注目されたが、生き残るために当時の四皇の傘下に入ったかと思いきやキラーに倒され、その後の生死は不明である。
オンエア海賊団の船長だったスクラッチメン・アプーも、カイドウ陣営に属す。その後CP-0と敵対して最悪の世代のドレークと共闘。だが旗色が悪くなると共闘仲間を見捨てて逃げ、結局カイドウが倒されたあともしぶとく生き延びた。
とはいえ裏切りを繰り返したことで信用を失っており、ワノ国編後は目立った動きはなし。今後の出番があるかどうか、まったく不明だ。
X・ドレークはワノ国編にて海軍(SWORD)のスパイだったという事実が明らかになり、ワノ国では麦わらたちと共闘。CP-0との戦闘で重傷を負ったが生き延びており、終戦後はワノ国を出て海軍の病院で治療を受けていることが判明する。
そんなタイミングゆえにコビーやガープが関係するハチノスの一件には手を貸すことができず悔やんでいたが、ガープが捕まった今、SWORDとしてどのような動きを見せるのか注目である。
キッド海賊団に属するユースタス・キッドは、ワノ国でローとともにビッグ・マムを撃破するという大金星を挙げた。しかし、エルバフ近海でシャンクス率いる赤髪海賊団に遭遇。攻撃に移ろうとしたところ、シャンクスの放った「神避(かむさり)」を食らってキラーともども瀕死状態に。
さらにドリー&ブロギーのコンビによって海賊船そのものが破壊され、キッド海賊団は壊滅に至り、キッドとキラーは消息不明だ。
そのキッドと一緒に四皇の一角のビッグ・マムを撃破したハートの海賊団の船長トラファルガー・ローは、その後黒ひげと激突。これに敗北してロード・ポーネグリフを奪われ、愛船ポーラータング号も海に沈む。
航海士のべポがローを抱えて海中を逃走する姿が描かれており、彼の命は助かったかもしれないが、ハートの海賊団の敗北は決定的。四皇を倒したキッドともども、現時点では苦境に立たされている。


