ロボットアニメ好きにとって「テンションが爆上がりする」シーンの1つに、メカの合体シーンがあるのは疑う余地はないでしょう。特に昭和時代のロボットアニメは「絶対ありえねぇ!」と思わずツッコみたくなるような荒唐無稽な合体であっても、合体シーンの映像が流れるとワクワクしたものです。
毎週のように登場する合体描写は、いわゆるバンク(流用)シーンとなっているものが多いのですが、繰り返し見続けるうちに、そのかっこよさに魅了された人も少なくないはず。
そんな昭和のロボットアニメ好きの心に刻まれた、伝説的な合体シーンを振り返ってみたいと思います。
※本記事には各作品の内容を含みます。
■「理屈とか関係ねぇ!」 3機のゲットマシンが流れるように合体する『ゲッターロボ』
合体ロボのロマンを語るうえで、この作品ははずせません。そう、それが『ゲッターロボ』です。
イーグル号、ジャガー号、ベアー号の3機のゲットマシンが合体することで、空戦向けのゲッター1、陸戦向けのゲッター2、水中戦向けのゲッター3に変形します。
戦う相手や地形に応じて、姿かたちの異なる形態になれるのがゲッターロボの魅力ですが、その合体・変形プロセスはかなりハチャメチャ。3機のゲットマシンが合体すると、機体から腕や足が生えてきてロボットになるという、どう考えても理屈に合わない強引な合体シーンでした。
しかし当時の子どもには、そんな荒唐無稽さはまったく気にならず「ガキーン!」と豪快な効果音とともに合体。「シャキーン!」とロボットに変形するのがとにかく爽快で、「かっこいい!」以外の何ものでもなかったのです。
とはいえ、当時の筆者は心のどこかで合体の整合性を気にしていたのか、一番好きなのはゲットマシンの面影が残るゲッター3でした。
ちなみに個人的にゲッターロボで一番好きな合体シーンは、アニメではなく1996年に発売された『スーパーロボット大戦コミック』(双葉社)に収録された、石川賢氏の漫画『ゲッターロボVSゲッターロボG』にあります。
それは恐竜帝国の特殊部隊にゲッターロボGが奪われ、竜馬たちが旧型のゲッターロボで奪還に向かうエピソード。メカの性能差に大苦戦しながら、合体の隙を突いて勝利をつかむのですが、そのときの竜馬の決めゼリフ「悪いな…俺達は目をつぶってても合体できるんだ」にシビれました。
このセリフはOVA『真ゲッターロボ 地球最後の日』で合体シーンともどもオマージュされているので、そちらで耳にした人も多いかもしれませんね。
■5つのマシンが合体してロボットに……説得力のある合体に魅せられた『コンバトラーV』
『ゲッターロボ』が合体のロマンを教えてくれたアニメだとすれば、『超電磁ロボ コン・バトラーV』は説得力のある合体シーンを見せてくれたロボットアニメです。
キャンベル星人の地球侵略に対抗するため、南原博士が開発した巨大ロボット「コン・バトラーV」。5機のバトルマシンが合体し、57メートル・550トンに及ぶ巨大ロボットとなります。
当時アニメを視聴していた人が、今でもロボットの“身長”と“体重”(今なら全高と重量でしょうが)を覚えているアニメは、『コン・バトラーV』くらいでしょう。
ゲッターロボとの最大の違いは、合体後に手足がニョキっと生えるのではなく、頭部や胸部(と腕部)、胴体など、各バトルマシンがそれぞれロボットの部位になるよう、あらかじめデザインされている点にあります。
「レッツ・コンバイン!」のかけ声から開始される合体シーンを見て、バトルマシンの形状とロボットの部位の関係を納得しない人はいないでしょう。それでいながら、5機のバトルマシンはジェット機だったり戦車だったり、はたまた潜水艇だったりと、異なる性能を持っているのも心が躍ります。
純粋な合体シーンのかっこよさだけなら、次作にあたる『超電磁マシーン ボルテスV』のほうが洗練されているかもしれません。ですが『コン・バトラーV』でバトルマシンから発せられる超電磁の力で機体同士が引かれあい、合体時に内部機構が噛み合って固定される重厚な演出は、それまでのロボットアニメにはないリアルさを感じさせてくれました。
当時、親にねだって買ってもらった超合金はもう手元にないですが、後年発売された超合金魂を発売日に買ってしまうぐらい『コン・バトラーV』の合体シーンには強い思い入れがありました。


