手に汗握るストーリーと豪華キャストの演技が話題の日曜劇場『リブート』(TBS系)。亡くなった妻を手にかけたという容疑で追われる身となった早瀬陸が、真犯人を見つけ愛する家族のもとに帰るため、刑事の儀堂歩に成り代わって人生を「リブート(再起動)」する物語だ。
第1話、第2話放送を経て、ようやく事件にかかわる「裏組織」の一端が見えてきた本作。まだまだ謎だらけの状況の中で、事件を解くカギになると考えられるのが、第1話で殺害されてしまった「儀堂歩」だ。放送された2話の中では、リブートする前の彼の素性が少しづつ明らかになってきた。
今回は、今後の物語のキーパーソンになると思われる、もともとの「儀堂歩」にまつわる情報をあらためて整理してみたい。
※本記事は『リブート』第2話までの内容を含みます。
■“表の顔”と“裏の顔”
儀堂(鈴木亮平)は警視庁捜査一課に在籍する刑事だが、あまり仕事熱心なタイプではなかったようだ。また、公式サイトの相関図によれば、“警視庁内で浮いた存在”でもあったらしい。
実際、直属の部下である寺本恵土(中川大輔)は、職場に復帰した儀堂(=リブートした早瀬陸)が捜査に前向きな姿を見せるたび、どこか怪訝な面持ちを見せる。儀堂班に所属する若手刑事・足立翼(蒔田彩珠)も、第2話で早瀬に向かって「こんなに捜査に積極的な方だと思いませんでした」とまで発言するほどだ。
しかし、第1話での真北正親(伊藤英明)の発言によると、儀堂は早瀬夏海(山口紗弥加)が殺害された事件の捜査を、「自ら手を挙げて」担当したという。真北自身も言っているように、それほど「大したヤマ」ではないにもかかわらず、である。
儀堂がこの事件にこだわる理由には、第2話で明かされた彼の“裏の顔”が深くかかわっている。
実は彼は、合六亘(北村有起哉)の裏組織に警察の捜査情報を流す悪徳刑事だった。さらに、合六の会社で会計コンサルタントをしていた夏海を脅し、組織の金を横領していたという。監察官である真北が儀堂につきまとうのも、これが理由だろう。
そんな中、組織の現金10億が消え、その管理をしていた夏海は失踪した後に死亡。合六に10億を盗んだ疑いをかけられていた儀堂は、夏海を殺害した人物が真犯人だと考え、その正体を突き止めようとしていた。
第1話の冒頭、「半年前」の場面で儀堂は、おそらくはその手段として「リブートをする」と宣言しているが、それを果たす前に何者かに殺害されてしまった。
なお、Tverで公開されたオーディオコメンタリー版によれば、この「半年前」は「リブート1日目」から数えて半年前とのこと。儀堂がハヤセ洋菓子店に現れる場面は、シャモにつつかれる場面の数日後だという。
当初は「儀堂すでにリブート説」も囁かれたが、この情報を踏まえると、少なくとも「半年前」の儀堂と死亡した儀堂は同一人物だろう。
■いまだ謎の多い人間関係
儀堂は準主人公的な立ち位置でありながらいまだ謎が多く、人間関係についてもはっきりとはしていない。
その中で今のところ最も詳しく描かれているのは、幸後一香(戸田恵梨香)との関係だ。彼女とは「横領の共犯」という関係で、彼女が早瀬に語っていた“恋人同士”だというのはそれをごまかすための嘘だったと判明。
ただ、一香の妹・綾香も、実際に会ったことはないものの、儀堂が一香と付き合っていると認識していた。一香にしてみれば、妹にまで偽の恋人の存在をわざわざ打ち明ける必要はないはずだが、何かここにも理由が隠されているのだろうか。
もう1つ重要なのが、儀堂の妻である麻友(黒木メイサ)との関係だ。一香によれば、夫妻は何年も別居中で会うことはないという話だったが、麻友はすでに何度も早瀬の前に現れている。さらに、「ちゃんと話してくれるまでまた来るから」という言葉から察するに、彼女には儀堂に対する、なんらかの思いがあるようだ。
また、麻友の右こめかみあたりにある火傷の跡のようなものも気になるところ。2人の間に一体何があったのかは、今後描かれることになるだろう。
そのほか、儀堂のネックレスに聖母マリアがあしらわれているのも印象的である。一香が早瀬に小道具として渡したあたり、常に身につけるほど大事にしていたものだと思われるが、今明らかになっている儀堂像とは少々ズレが感じられるアクセサリーだ。現在は早瀬夫妻の結婚指輪も通されているこちらのネックレス、キーアイテムになる可能性は高そうだ。
第2話は、儀堂の部屋にやってきた麻友がベッドで眠る一香を目撃し、“修羅場”目前の緊迫感で幕を閉じた。いまだ謎に包まれた儀堂の素顔が明かされるのか、第3話での展開に期待大だ。


