■オンオフ激しめの推し活ラブコメ『多聞くん今どっち!?』
最後の作品は、師走ゆきさんによる少女漫画が原作となった『多聞くん今どっち!?』。推し活が生きがいの女子高生・木下うたげと、国民的人気アイドル・福原多聞の強烈なギャップを軸に描かれるラブコメディだ。
主人公の木下うたげは、大人気アイドルグループ「F/ACE」の福原多聞くんを推しているオタク女子。日々バイトに励んでいたある日、推しである福原多聞の自宅に派遣されることになる。しかし、そこで出会った多聞くんは、ステージ上でファンを沸かす完璧なアイドルの姿からは想像もつかない、“ジメジメ陰キャ”な姿だった……。
第1話では、ステージ上では完璧で色気全開の“イケ原さん”と、私生活では自己肯定感ゼロのネガティブ青年“ジメ原さん”という、多聞の両極端な二面性がテンポよく描かれた。SNSでは「想像してた10倍ぐらいイケ腹!」「声の使い分けが本当にすごい」と、多聞役の声優・波多野翔さんの演技にも注目が集まった。
また、放送時にはうたげの過激なセリフ回しも大きな話題を呼び、声優・早見沙織さんによる「想像妊娠」という一言は放送直後にSNSでトレンド入り。作中では、推しの光も闇も受け入れる強火オタクぶりが作品全体を盛り上げ、「オタク目線がリアルすぎる」「うたげちゃんの全力オタクっぷり最高!」と、ふだん推し活に励む視聴者からも共感の声が挙がった。
ライブシーンや劇中曲などアイドルアニメとしての作り込みも充実しており、単なるドタバタラブコメにとどまらない完成度を見せた初回となった。極端な二面性を持つ多聞と、全力で推しを肯定し続けるうたげ。令和らしい“推し活ラブコメ”の新機軸として、今後の展開にも期待が高まる。
大型タイトルが並ぶ2026年冬アニメだが、まだまだシーズンは始まったばかり。今回紹介した作品だけでなく、今後も多くの注目作が話題になるはずだ。それぞれの作品がどのように存在感を示していくのか、その動向に注目したい。


