■野手にも個性的な顔ぶれが揃う
捕手は『ドカベン』の山田太郎。打撃力はもちろん、リードやキャッチング、強肩すべてが一級品で、個性派ぞろいの投手陣をまとめ上げる司令塔にふさわしい。
一塁手は『新約「巨人の星」花形』の花形満。華麗な守備と高いプライドが内野を引き締める。二塁手は走攻守三拍子そろった『おはようKジロー』のKジローこと岡本慶司郎。三塁手は『Mr.FULLSWING』から猿野天国を抜擢する。豪快な打撃に加え、ムードメーカーとしても不可欠である。
手薄感が否めない遊撃手だが、『ペナントレース やまだたいちの奇蹟』の山田太一は、持ち前のガッツでチームを鼓舞してくれるはずだ。
外野陣は、レフトに『あぶさん』の景浦安武を置きたい。晩年は代打の切り札として活躍するが、ここでは全盛期の設定で守備にもついてもらう。センターは『ナイン』の新見克也。俊足を生かした広い守備範囲が魅力だ。ライトには、1977年から読売新聞日曜版で連載された『ライパチくん』の山川ケン太を配置。努力で道を切り開いてきた彼の存在は、スター軍団に良い化学反応をもたらすだろう。打順はもちろん8番だ。
指名打者(DH)には、伝説のギャグ漫画『ボブとゆかいな仲間たち』のボブ・ホフマン。「打てない」「守れない」「走れない」上に「チャンスにも弱い不動の4番」という異色の存在だが、その陽気で大らかな性格は、緊張感のあるベンチの空気を和ませる潤滑油となるだろう。なお、国籍の違いはご愛敬としていただきたい。
この個性の塊のようなチームを率いる監督は『クロカン』の黒木竜次だ。「考えて野球をやれ」という信念のもと、理論と情熱を両立させる名将である。彼であれば、この濃すぎるメンバーを見事にまとめ上げることができるはずだ。
こうして完成した「野球漫画の主人公ジャパン」は、まさに日本の野球漫画史を体現するドリームチームといえよう。大谷翔平選手をはじめとする現実の侍ジャパンと対戦したら一体どうなるのか。想像するだけでワクワクが止まらない。


