ガンダム作品の「旧世代機」がファンから愛される理由 「最新鋭機に挑んだザクI」に「ドラマを生んだデスルター」「大金星未遂のボールK型」も…の画像
ガンプラ「HG 1/144 ザクI(デニム/スレンダー機)」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ

 テレビアニメ『機動戦士ガンダム』放送から46年が経過したが、『ガンダム』シリーズはいまだ衰えない人気を誇っている。アニメだけでなく、漫画、小説、ゲームなど幅広いメディアに広がりをみせ、さまざまなモビルスーツ(MS)のバリエーションが登場する。

 もちろん目立つのは主役級のガンダムタイプの活躍だが、敵陣営、味方陣営を問わず、旧式の機体にも活躍の場が用意されることもある。たとえばOVA『機動戦士ガンダムUC』は一年戦争から約16年もあとの宇宙世紀0096年が舞台ではあるが、一年戦争時の旧型機体が多数登場し、ファンを喜ばせた。

 たとえ最終的には撃墜されるとしても、旧型機のわずかな活躍シーンに喜びを感じる人は少なくないだろう。そこで今回はガンダム作品の中で、旧世代のMSたちがストーリーを盛り上げる活躍を見せた、ファンを魅了した場面を振り返ってみたい。

※本記事には各作品の内容を含みます。

■一年戦争の時点での「旧世代機」といえば…!?

 宇宙世紀作品のファンが、旧世代MSと聞いてまず思い浮かべるのが「ザクI」ではないだろうか。世間一般に知られるザクといえば「ザクII」を指すことが多く、いわゆる“旧ザク"と呼ばれる「ザクI」の出番は限りなく少ない。

 シリーズの原点である『機動戦士ガンダム』では、すでにザクIIが量産されており、旧型となったザクIは前線を退いていた。しかしアニメの第3話「敵の補給艦を叩け!」では、補給部隊に配備された作業用MSとしてザクIの勇姿が描かれている。

 補給艦「パプア」の艦長のガデム大尉は、艦外作業中にパプアを沈められてしまう。そのとき武器を持たないザクIに搭乗していたガデムは、そのままガンダムに戦いを挑んだ。

 経験豊富なベテランのガデムは、アムロが乗るガンダムのビームサーベルによる突きを見て、「素人め、間合いが遠いわ」と難なく回避。すぐさまザクIのショルダータックルをガンダムの懐に叩き込む。

 もちろん、その程度の攻撃が最新鋭のガンダムに通じるはずもなく、結局撃破されてしまう。しかしベテランの技量によって、新型機に一矢報いる場面に驚いた人もいるはず。せめてザクIが武装していれば、また違った展開が見られたのかもしれない。

 なお、ザクIは旧世代機とはいえベテランの兵士たちから好まれていたようで、OVA『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に登場した女性士官・トップ隊長は、部下がザクIIに乗っている中でザクIに搭乗。

 ゲームの『ジオニックフロント』シリーズ(バンダイ)でおなじみのゲラート・シュマイザー隊長も、ザクIでガンダム6号機と戦う場面が描かれている。

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