■今や作品に欠かせない脇役キャラも
本筋に深く関わるわけではないものの、作品の世界観を豊かにする名脇役の中にも、アニメから逆輸入されたキャラクターが存在する。
その1人が、毛利探偵事務所の階下にある「喫茶ポアロ」の看板娘・榎本梓だ。今では見かける機会も多いが、アニメに登場した当初はモブキャラの1人でしかなく、しばらくは設定や容姿が定まらなかった。それが少しずつおなじみキャラとして定着していき、原作ではコミックス第43巻で初登場を果たしている。
安室がポアロでアルバイトを始めてからは登場回数が増え、日常シーンに欠かせない存在となっている。『ゼロの日常』にもしばしば姿を見せ、安室とのコミカルなやりとりも印象的だ。
また、毛利蘭の母・妃英理の秘書である栗山緑も逆輸入キャラである。劇場版『14番目の標的』で名もなきキャラとして登場したあと、『瞳の中の暗殺者』で現在の名前が設定された。原作にはコミックス第40巻から登場し、英理を支える縁の下の力持ちとして定期的に登場している。
■今後の活躍もありそうなサッカー選手
主人公のコナン(工藤新一)がサッカー好きということもあり、『名探偵コナン』にはサッカー選手が多く登場するが、その中にも逆輸入キャラが存在する。ビッグ大阪に所属する期待の新人選手・真田貴大である。
真田は劇場版『11人目のストライカー』で初登場し、その後アニメや原作でも姿を見せるようになった。
アニメでは『11人目のストライカー』の後日談にあたる742話「Jリーガーとの約束」で、選手として活躍を見せた。原作ではコミックス第84巻で初登場し、テレビ番組でチームメイト・比護隆佑の裏話を披露していた。ノリが軽いところはあるが、どこか憎めないキャラだ。
主に比護関連のエピソードにチョイ役として登場するため、事件に直接絡むことは少ない。しかし、アニメオリジナル1083話「Jリーグ決戦の舞台裏」では、テロを阻止しようとするコナンに協力し活躍を見せた。
スター選手の1人として目を引く存在であり、今後サッカー関係のエピソードがあるとすればさらなる活躍が期待できるかもしれない。
『名探偵コナン』には、当初モブやアニメオリジナルだったキャラが、登場を重ねるうちにファンに親しまれ、作品に欠かせない存在へと成長するケースが少なくない。そうしたキャラが原作に逆輸入され活躍の場を広げる背景には、原作者である青山さんの遊び心やファンを大切にする姿勢があるのだろう。
今後も原作やアニメでどのような新キャラが登場するのか楽しみだ。


