青山剛昌さんによる漫画『名探偵コナン』(小学館)は、原作コミックだけでなくアニメや劇場版も愛され続けている大人気シリーズだ。30年以上にわたる長期連載で描かれた事件は数多く、主人公・江戸川コナンをはじめとする個性豊かなキャラクターの活躍には毎回心躍る。
脇を固めるキャラも連載当初に比べて増え、警察関係者、黒ずくめの組織のメンバー、探偵、同級生など、その属性や背景もさまざまである。
中には、アニメや劇場版で生まれたオリジナルキャラが、のちに原作に登場する「逆輸入」と呼ばれるケースも存在する。本作にはこの「逆輸入キャラ」が意外と多く、ルーツを知って驚かされることも多い。
今回は、そんな『名探偵コナン』の逆輸入キャラについて紹介していこう。
※本記事には作品の内容を含みます
■警察関係者は逆輸入が多い!?
『名探偵コナン』に登場する警察関係者には、逆輸入のキャラが多い。
とくに有名なのは、警視庁捜査一課所属の高木渉刑事だろう。アニメでは説明役として登場し、もともとは名前すらないモブキャラだった。しかし、担当声優の高木渉さんにちなんで名前を与えられてからは、準レギュラーとして定着していった。
原作ではコミックス第18巻から正式に登場し、今や作品に欠かせないおなじみの存在だ。捜査一課の紅一点・佐藤美和子との関係からも目が離せない。
高木と同じく捜査一課に所属する千葉和伸刑事も、アニメからの逆輸入キャラだ。こちらも当初はモブキャラだったが、アニメの138、139話「最後の上映殺人事件」で「千葉刑事」として正式に登場。原作では、コミックス第27巻から捜査一課の一員として捜査に参加している。
交通課の三池苗子とは小学校の同級生で、彼女との恋模様についても描かれている。ちなみに千葉の声優は千葉一伸さんで、声優から名前がとられているのも高木と同じだ。
劇場版からの逆輸入キャラも複数存在し、白鳥任三郎警部がその1人である。白鳥は劇場版『時計じかけの摩天楼』で容疑者の1人として登場した。以降の劇場版にもたびたび登場し、原作ではコミックス第21巻から登場している。
白鳥はコナンの担任である小林澄子と恋人関係にあり、高木や千葉と同様、恋愛エピソードでも物語を盛り上げる存在だ。キャリア組のエリートとして、他の警察官とはまた違った雰囲気を漂わせているキャラでもある。
京都府警捜査一課に所属する綾小路文麿も、劇場版からの逆輸入キャラである。白鳥とはキャリア組の同期ということもあり、どこか似たような匂いが……。そんな綾小路は、劇場版『迷宮の十字路』『漆黒の追跡者』『絶海の探偵』『異次元の狙撃手』『から紅の恋歌』に登場している。
これだけ劇場版で頻繁に登場していながら、原作での初登場はコミックス第94巻。アニメ派にとっては見慣れた存在なので、原作での登場が遅かったことに驚いた人も多いのではないだろうか。
警視庁公安部所属の風見裕也も、劇場版からの逆輸入組だ。風見といえば、安室透(降谷零)に振り回されながらも尽くす健気な部下というイメージが強い。彼は劇場版『純黒の悪夢』で登場すると、その後間もなくコミックス第94巻で原作初登場を果たした。
以降も劇場版『ゼロの執行人』や公式スピンオフ『ゼロの日常』などで活躍を見せ、安室を支える部下として確固たる地位を築いている。


