【実写化作品「人気女優・驚きのキャラ再現」5】「新垣結衣」ロングヘアをバッサリ!圧巻の役作りで体現した『らんま1/2』天道あかねの画像
新垣結衣  写真/ふたまん+編集部

 人気漫画に登場する女性キャラクターは、時に現実では考えられないような奇抜なビジュアルや、エキセントリックな性格であることも少なくない。このようなキャラクターを実写化するのは極めて難しいが、近年ではキャラクターになりきり、違和感なく演じる女優が増えている。

 実写化のハードルが下がった背景には、CG技術などで世界観や表情の再現が可能になったこともあるが、何よりそのキャラクターになりきるために緻密な役作りをおこなった女優たちの努力があるからに他ならない。

 中には「漫画のキャラに近づくために、そこまでする!?」と驚かされるほどの役作りで、見事な演技やビジュアルを披露した女優も存在する。

 そこで今回は、原作漫画から抜け出てきたかのような再限度の高いビジュアル・演技を見せた実力派女優たちを5回にわたってピックアップし、振り返っていきたい。

(第5回/全5回)

※本記事には作品の内容を含みます

 

■「新垣結衣」自慢の長髪を25cmもバッサリ!原作愛で格闘少女を体現した『らんま1/2』天道あかね

 2011年、高橋留美子さんの伝説的な人気漫画『らんま1/2』が、日本テレビ系のスペシャルドラマとして実写化された。水をかぶると女性になってしまう早乙女乱馬(賀来賢人さん・夏菜さん)という奇抜な設定の中、物語のヒロイン・天道あかねを演じたのが新垣結衣さんである。

 あかねは天道家の三女で、格闘術の達人。気が強く、男勝りな性格だが、内面は非常に繊細で、許嫁の乱馬に素直になれないツンデレキャラだ。

 この国民的人気ヒロインを演じるにあたり、新垣さんは自身のトレードマークでもあったロングヘアを、作中のエピソードに合わせて実際に25cmもカットするという覚悟を見せた。原作のあかねも物語の途中でショートヘアになるエピソードがあるのだが、新垣さんはそれを忠実に再現したのである。

 このような演出はウィッグで対応することも可能だが、新垣さんは“あかねになるため、自分自身の髪を切りたい”と自ら申し出たという。美容院では自ら髪を切り落とし、文字通り身を削って役作りをおこなった。

 このエピソードは、原作者・高橋さんにも強い印象を残しており、後日おこなわれた再会対談で、“本当に切ってくれたのがすごくショック(衝撃的)だった、ありがたかった”と、その覚悟に深い敬意を表している。新垣さんの並々ならぬ役への姿勢は、原作ファンにも強い期待を抱かせた。

 ビジュアルの再現度もさることながら、新垣さんはあかねが持つ「格闘少女」としての技術の習得にも一切の妥協を見せなかった。

 道着に身を包み、竹刀を振るうアクションシーンのために、撮影前から猛特訓を開始。指導にあたったアクションスタッフからは、“とても初心者とは思えないほど上達が早い”、“自分でもかなり稽古をしているのが分かる”と絶賛されるほどの腕前を披露した。

  新垣さん自身も「練習が楽しかった」と笑顔で語っており、努力で格闘術の達人という設定に説得力を持たせた。

 後に『リーガル・ハイ』や『逃げるは恥だが役に立つ』といった大ヒット作で国民的女優となる新垣さんだが、その飛躍のきっかけの1つが本作であったことは間違いないだろう。トレードマークのロングヘアを切り落とし、天道あかねという役にすべてを懸けたこの挑戦こそが、彼女が唯一無二の名女優へと進化を遂げる重要な転換点となったのである。

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