■愛と笑いの20周年!『秘密結社 鷹の爪XX』

 3作品目は、シュールギャグアニメとして異色の存在感を放つ『秘密結社 鷹の爪』の完全新作『秘密結社 鷹の爪XX』。2026年で20周年を迎え再始動することとなる本作は、2026年1月6日より、YouTubeをはじめ各SNSプラットフォームで順次配信される。長年ファンに愛されてきた怪作だけに、新シリーズ決定の報は大きな話題となった。

 『鷹の爪』シリーズは、世界征服をたくらむも毎回失敗ばかりの悪の秘密結社「鷹の爪団」と、正義のヒーロー(?)デラックスファイターの戦いを描くコメディアニメ。ラフなタッチで描かれた脱力系の作画と、時事ネタ満載のパロディやブラックユーモアを武器に、2006年の誕生以来、老若男女問わず幅広い世代から支持を集めてきた。

 原作者のFROGMANさんが「今回の『鷹の爪XX』は単なる新作ではありません」と語ったように、今回の作品では新たなキャラクターの登場も発表されている。また、物語のテーマとして、AIネタが取り入れられることが分かっており、「AIを使って世界征服じゃ~!」という公式のコメント通り、いつもどおりのドタバタ劇に加え、笑いとカオスはさらに加速しそうだ。

 20周年の集大成として、最新トレンドの融合にも期待が集まる本作。攻めの姿勢で、令和の世に再び笑いの風穴を開ける痛快コメディに期待したいところだ。

■新章開幕!記憶を巡るカードバトル『Duel Masters LOST ~忘却の太陽~』

 4つ目に紹介するのは、長年子どもたちに愛されてきたトレーディングカードゲーム『デュエル・マスターズ』のアニメシリーズ最新作『Duel Masters LOST ~忘却の太陽~』。原作・松本しげのぶさん、作画・金林洋さんによる同名漫画を原作とする「LOST」シリーズの第3章で、2026年2月6日よりデュエル・マスターズ公式YouTubeチャンネル「デュエチューブ」にて順次配信される。

 本作の主人公は記憶喪失の少年・斬札ウィン。前章までの物語で自らの記憶と謎の少女クリスタにまつわる事件に直面したウィンだったが、最新章『忘却の太陽』では新たに“クリスタルカード”を手にしたことで過去の断片的な記憶がよみがえることになる。人々が忽然と消える怪現象の謎や、クリーチャーがはびこる異世界の真相、そして自分の存在意義を探すウィンの新たな旅が幕を開けることになる。

 原作漫画はコロコロコミックで連載中とあって、子ども向け作品のイメージが強いが、本シリーズはダークなストーリーや謎解き要素が盛り込まれ、従来のファンだけでなく大人の視聴者にも響く内容となりそうだ。

 カードバトルにとどまらない重厚なストーリーとミステリアスな作風は見どころ満載。配信という形態を活かし新境地に挑む『デュエマLOST』最新章は、冬アニメの中でも異彩を放つ存在となるだろう。

■日本最古の物語と豪華ボカロPの融合!『超かぐや姫!』

 最後の作品は、1月22日よりNetflixにて独占配信が予定される『超かぐや姫!』。日本最古の物語『竹取物語』をモチーフに、仮想空間『ツクヨミ』を舞台に“歌”で繋がる少女たちの絆を描く作品だ。

 主人公は17歳の女子高生・酒寄彩葉。帰宅途中に七色に光る電柱から現れた赤ん坊を家に連れ帰ると、その赤ん坊は瞬く間に同年代の少女に成長し、自らを「かぐや」と名乗った。彩葉はかぐやの願いを受け入れ、仮想空間「ツクヨミ」での出来事を通し、2人は次第に打ち解けていく。

 本作が一躍話題になった要因に、物語を彩る豪華ボカロPたちによる楽曲提供があげられ、初音ミクによる『メルト』のヒットで音楽界に衝撃を与えたryo(supercell)や、HoneyWorks、Aqu3raなど、ボカロファンであればおなじみの面々が並ぶ。

 特報映像では、早見沙織さんが声優を務めるヤチヨが『ワールドイズマイン』を歌うシーン、ペンライトが光るステージに佇むかぐやの姿など、和とサイバーが融合した演出が印象的。公式YouTubeでも、キャラクターのアバターを用いた広報活動も精力的に行っており、「マジで待ちきれん」「キャラデと曲が良すぎる」と、放送を心待ちにするファンの声であふれている。

 古典のおとぎ話に最新の音楽と映像美を掛け合わせた意欲作。まだ誰も見たことがない「かぐや姫」の物語が、この冬のアニメ界に新たな輝きを添えることを期待したい。

 

 視聴スタイルの自由さに加え、企画や表現の面でも独自性を打ち出す配信限定のアニメは、今やアニメファンにとって無視できない存在。この冬は、地上波作品とあわせて配信限定作品にも目を向けることで、より奥行きのあるアニメ体験が楽しめそうだ。

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