2026年1月6日、ついに放送が開始されたテレビアニメ『鎧真伝サムライトルーパー』。本作は、1988年に放送されたテレビアニメ『鎧伝サムライトルーパー』の続編であり、完全新作となる。
監督を務めるのは『銀魂』や『おそ松さん』など、数々の人気アニメ作品を手がけてきた藤田陽一氏。メインキャラクターデザインには『ラブライブ!』などでおなじみの室田雄平氏、ヴィラン側のデザインはことぶきつかさ氏がそれぞれ担当している。
そして主人公たちが装着する「ヨロイギア(鎧擬亜)」のデザインは、『革命機ヴァルヴレイヴ』や『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』などのメカ作画監督を務めた鈴木卓也氏が担当。また、前作でヨロイギアデザインを務めた岡本英郎氏の名前も、『鎧真伝』のデザイン原案としてクレジットされている点は、前作ファンにもうれしいところだ。
※本記事はテレビアニメ『鎧真伝サムライトルーパー』第1話の内容を含みます。未視聴の方はご注意ください。
■再び新宿に現れた妖邪門! そして耳を疑った「懐メロ」も!?
放送された第1話「賦露楼寓(プロローグ)」でさっそく明らかになったのは、同作の舞台が妖邪界の襲撃から35年後の東京であるということ。「防衛特殊事案対策本部(DST)」は妖邪の侵攻に備え、防衛の要としてサムライトルーパーの育成に尽力している。
だが突如、新宿をはじめ東京の各所に妖邪界からつながる門が現れ、人間界への侵攻が開始。一般市民への一方的な虐殺が行われた。冒頭から新宿が襲われる展開は、37年前に放送された『鎧伝サムライトルーパー』ともシンクロしている。
対妖邪用の兵器はまったく効かず、現在のサムライトルーパー「業火のワタル」「合金のショウ」「昇天のタケル」「月光のマナブ」そして「水簾のムサシ」が、アンダーギアの姿で対応。だが、赤い甲冑を着た妖邪には歯が立たず、5人ともなぜかヨロイギアを発動できない。
その後、次世代トルーパーの育成担当・尾田龍成がムサシの“武装ギア”を使い、アンダーギアをまとって交戦。その時、赤い甲冑を着た妖邪は何者かが撃った一発の銃弾によって倒されるという謎めいた展開だった。
■やけにリアルな世界観と昭和を感じさせる要素
日本政府が多額の予算をかけてDSTを結成したことが第1話で判明。ブレスレット型の武装ギアはDSTが開発し、サムライトルーパーの力を最大限に発揮できる年齢は15歳までだという。
これまでDSTは「税金の無駄遣い」といわれていたようで、何より次世代のサムライトルーパーは政府の広告塔のような扱い。ヒーローとして国民に認知させようという上層部の思惑も透けて見え、やけに世知辛いイメージだ。
サムライトルーパーとしての資質を認められ、そんな場所に身を置くムサシだけが「ヒーローってなんだろう」と疑問を持つ姿が印象的で、本作の隠れたテーマのようにも感じられた。
その一方、人間界で虐殺を繰り広げた妖邪サイドにいるのが「十勇士」だ。次世代のサムライトルーパー候補たちがやけにギスギスしているのに対し、十勇士は仲間内で気安く軽口を言い合うような関係。妖邪側のほうが、どこか親しみが持てる存在に思えた。
また、DSTが確保した凱が所持していた音楽CDにより、妖邪界の文化はかつてサムライトルーパーに倒された80年代で止まっていることが判明。本作が、前作と地続きであることを再認識させられる描写だった。


