ドラマ『科捜研の女』意外によくある「唯一の目撃者が動物」だった事件 「マリコはどう解決したの…!?」の画像
ドラマ『科捜研の女 2022』メインビジュアル (C)テレビ朝日・東映

 科学捜査ドラマの金字塔『科捜研の女』(テレビ朝日系)。沢口靖子さん演じる主人公・榊マリコは、科学を駆使して難事件を解決するが、一筋縄ではいかないケースも少なくない。その中でも「唯一の目撃者が動物」という奇想天外な事件は、シリーズのある種“名物”としてファンにはおなじみである。

 マリコたちが動物からいかにして犯人の情報を聞き出すのか。「科学捜査は動物にも通用するのか!」と驚かされるような展開も、見どころのひとつである。今回は、そんな“唯一の目撃者が動物だった回”を振り返っていこう。

※本記事には作品の内容を含みます 

■犬、猫…身近な動物は科捜研にとっては常連!?

 事件現場で最も遭遇しやすいのは犬や猫だろう。人間が誰も見ていない状況で、飼い犬や飼い猫だけが目撃者となるケースは多い。そんな時、「動物が言葉を話せればなぁ……」などと落胆するマリコではない。

 まず紹介したいのが、season21の第15話だ。山で資料採取をしていたマリコと同僚の涌田亜美の前に、救助犬のゾイと訓練士の斯波健三が現れる。救助訓練中にゾイが何かに反応したと言うので、周囲を探してみると遺体が発見された。

 一見、見事な発見に思えたが、健三が遺体をゾイに発見させたように見せかけた、つまり彼が犯人なのではないかという疑念も浮上する。被害者との因縁も発覚し、彼への疑いが濃くなる中、ゾイの“鳴き声”が事態を大きく動かす。

 ゾイは何を伝えていたのか。犬の言葉がわかれば、捜査は大きく進展する。そこでマリコは「声紋鑑定」というアプローチで、ゾイの“証言”を引き出そうとした。

 救助犬は行方不明者などを発見した際、「アラート」と呼ばれる特殊な鳴き声を発する。そこで、現場での鳴き声と訓練時の音声を周波数で比較鑑定し、ゾイの鳴き声が何を表すのかを科学的に解明した。

 鑑定の結果、遺体発見時のゾイは確かに「アラート」を出していたと判明。これが、健三の無実を証明し、真犯人の存在を暴き出すことにつながっていくのだ。

 続いては、猫がかかわる不思議な事件だ。season19の第4話でマリコが挑んだのは、愛猫・ももに全財産を相続するという遺言を残した絵本作家の殺害事件である。ももは遺体と同じ部屋におり、犯行現場を目撃した唯一の存在として事件の鍵を握っていた。 

 言葉を話せない猫でも、毛や肉球から証拠は集められる。さらに、「鼻紋鑑定」によってももが姉妹猫・みかんとすり替えられていた事実が判明し、これが事件を大きく進展させた。

 相手が人間だろうと猫だろうと、「科学によって真実を究明する」というマリコの信念は変わらない。

 犬や猫は比較的遭遇しやすいからか、マリコたちが特に戸惑うことなく鑑定に移っているのも印象的だ。では、めったに出会わない珍しい動物だったらどうなるのだろうか。次に、そうした動物たちへのアプローチを見ていこう。

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