ついに最終回を迎えたアニメ『野原ひろし 昼メシの流儀』。国民的アニメ『クレヨンしんちゃん』のスピンオフとして描かれる本作は、サラリーマン・野原ひろしが「昼食」という束の間の時間に全力を注ぐ異色のグルメ作品だ。
最終回のタイトルは、「お好み焼きの流儀」「カツ丼の流儀」の2本。前編の「お好み焼きの流儀」では、11話のラストで行方が分からなくなっていた川口とのランチの様子が描かれ、後編「カツ丼の流儀」では、オープニング映像にも登場し、原作1巻の第1話でも描かれた蕎麦店でのエピソードが放送された。
初回放送でニコニコ動画100万回再生を突破し、その後もSNSを中心に話題になり続けた本作。最終回は、後輩・川口とのわだかまりも解け、『クレヨンしんちゃん』のキャストも登場するなどの大団円となり、視聴者から終了を惜しむ声が多く挙がった。
■野原家大集合!最終回に「さみしい…」の声多数!
「お好み焼きの流儀」では、前回11話で行方が分からなくなった川口とひろしが、お好み焼き店で食事をするエピソードが描かれる。
前日、自分勝手な行動を繰り返す川口に、感情的に説教してしまったひろし。翌日、川口が会社に来なかったことで、川口が会社を辞めてしまうのではないかと懸念したひろしは、お好み焼きを食べ終わった後、川口に謝罪する。
しかし、川口が会社に来なかったのは、朝から取引先に直行していたことが理由だったのだ。とはいえ、自身の行いを反省していた川口はひろしやチームメンバーにも謝り、事なきを得た。視聴者からは「川口見直したぞ」「川口成長した」と、少々手のかかる後輩の成長を称える声であふれた。
一転、その後の「カツ丼の流儀」では、いつものひろしの昼メシの様子が描かれる。本エピソードは原作第1巻、第1話の話でもあり、オープニング映像にも象徴的に登場していた料理だ。いつも通り、ひろしが美味しそうにカツ丼を頬張り、脳内で妄想する姿に「最後で超日常回を持ってくる構成ホンマ好き」「愛が伝わるなあ」と、ひろしの昼メシを楽しむ姿を喜ぶ声が多く挙がる。
そしてなんと、昼メシを終えたひろしが家路につくシーンでは、『クレヨンしんちゃん』のしんのすけ、みさえ、ひまわり、シロが声で登場。これまで野原家のシロだけが声で登場していたが、最後の最後に野原家全員が集まる様子に「全員集合エンドマジで良い」「ニクい演出!」「こんな粋なことをしてくれるとは!!」と、ファンから歓喜の声が挙がり、全12話の幕を閉じた。
大きな展開こそないものの、テンポ良く進む構成や、独特の妄想劇、クセの強いキャラクターなど、今期秋アニメの中でもひときわ話題になった本作。放送終了にファンからは「ごちそうさまでした!!」「毎週楽しみにしてたよ…」「来週から無いのが本当にさみしい」という声や、「2期をくれ……毎週の楽しみなんや……」「さっそくロスなので2期待ってます」と、続編を希望する声が続出中。ひろしの次の流儀が画面で見られることを、静かに見守りたいところだ。


