え、いつの間に!? ルパン三世に金田一一、フリーザに喪黒福造も…読者を驚かせた「実は子どもがいる漫画キャラ」たちの画像
Blu-ray『ルパン三世』PART5 Vol.1(バップ)原作:モンキー・パンチ (C)TMS・NTV

 長期連載されている漫画作品において、主要キャラクターたちに子どもが生まれるという展開は決して珍しくはない。容姿や能力、性格など、親キャラクターのエッセンスを色濃く引き継いだ子どもの登場に、読者は胸を躍らせるものだろう。

 しかし、中には普段の言動からは全く想像がつかず、子どもの存在が発覚したことで読者に衝撃を与えたキャラクターたちも多数存在している。

 そこで、見た目や立ち振る舞いからは想像がつかない、「実は子持ちだった」という意外なキャラクターたちについて見ていこう。

 

※本記事には各作品の内容を含みます

 

■ルパン三世、金田一一もパパになっていた

 作品の顔ともいえる主人公キャラクターの中にも、続編やスピンオフ作品などで突如として子どもの存在が発覚し、読者を驚かせたケースは多い。

 例えば、モンキー・パンチさんが手掛けた怪盗漫画『ルパン三世』の主人公・ルパン三世にも、思わぬ形で彼の子どもが登場している。

 それが、1975年より連載されたスピンオフ作品『ルパン小僧』で主人公を務める息子だ。本作は、ルパンの隠し子である「ルパン小僧」が、行方不明となった父を探すべく旅に出るストーリーである。

 このルパン小僧は父親似のひょうきんな性格だが、さらに驚くべきはその母親の正体……。なんと彼、『ルパン三世』のヒロイン・峰不二子との間に生まれた子どもだったのである。

 作中でルパンは不二子に何度もアプローチをかけていたが、どうやら彼の愛は無事、不二子に伝わったのだろう。その事実が、息子の登場によって証明された形だ。

 また、大人気推理漫画『金田一少年の事件簿』の主人公・金田一一も、続編作品で父親になっていることが発覚し、長年のファンを驚かせた。その作品とは、原作同様、原作:天樹征丸さん、作画:さとうふみやさんのタッグが手がけた『金田一パパの事件簿』だ。

 こちらも、長年の幼なじみでヒロインの七瀬美雪とめでたく結ばれ、一人息子・金田一九十九(つくも)を授かっている。

 後ろで結んだ癖毛や太めの眉といった見た目の要素もさることながら、鋭い観察眼や高い記憶力といった名探偵の素質も、父親からしっかりと受け継いでいるようだ。

 どちらのキャラクターも飄々としたイメージが強いだけに、いつの間にか父親になっていたという事実が、ただただ意外で驚かされてしまう。

■強敵・ライバルキャラにもいつの間にか……

 漫画作品では、主人公たちの前に立ちはだかる強敵やライバルキャラクターも見どころの1つだ。圧倒的な存在感を放つ彼らだからこそ、実は子どもがいた……という展開のインパクトは大きいものである。

 例えば、1980年代の『週刊少年ジャンプ』(集英社)の黄金期を代表する名作バイオレンスアクション漫画『北斗の拳』(原作:武論尊さん、作画:原哲夫さん)では、ある強敵の子どもが登場し、その凄まじいギャップで読者を驚かせた。

 それが、主人公であるケンシロウの義兄であり、最大の宿敵として名勝負を繰り広げたラオウである。

 彼は圧倒的な力を欲し、“拳王”として多くの人間を率いたカリスマ的存在だが、物語の終盤、彼の忘れ形見である息子・リュウが登場する。

 リュウは純粋な心を持つ少年なのだが、一方で暴漢に対し堂々と立ち向かう気高い精神力を見せつけるなど、父親の心を確かに受け継いでいることが見て取れる。しかし、母親が誰なのかは作中で明かされておらず、その出目は謎に包まれている部分が多い。

 また、子どもが登場した意外な悪役といえば、鳥山明さんの国民的バトル漫画『ドラゴンボール』に登場した、悪の帝王・フリーザも忘れることはできない。

 作中では数々の卑劣な行為を見せつけたフリーザだが、鳥山さんが手掛けた短編『ネコマジンZ2』にて、彼の正式な息子であるクリーザが登場。

 名前の通り、栗に似た尖った頭こそ持っているが、その見た目は父親そっくり。小柄でありながら戦闘力も高く、指から放つ「デスビーム」や最終形態への変身能力など、父親譲りの力も披露している。

 だが、こちらも母親は登場しておらず、出生については深く語られていない。

 子どもの存在自体も意外だが、謎多き背景についても思わずあれこれと想像してしまう。

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