2025年10月から2026年2月までの間、各月に1作品(10月は2作品)、それぞれ1週間ずつの期間限定で、劇場アニメ『エヴァンゲリオン』シリーズ全6作品を全国の劇場で上映する企画『月1エヴァ EVANGELION 30th MOVIE Fest.2025-2026』が実施されている。
第1弾『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』の興行収入は2億円、観客動員数は12万人を突破。第2弾『新世紀エヴァンゲリオン Air/まごころを、君に』の興行収入は2億2000万円、観客動員数は14万人を突破。そして11月14日に上映を開始した『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』は公開3日間で興行収入が約1億円、観客動員数は6万人を突破し話題となっている。12月12日からは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』が上映される。
今回の『月1エヴァ』を実際に映画館で体験してみると、平日でも空席が少なく、かなり好調の様子。館内ではおのおの『エヴァ』について話をしている客の姿もあり、新しく『エヴァ』を見る人だけでなく、当時リアルタイムで同劇場版シリーズを見たであろうファンの姿もあった。
18年前の2007年に公開された『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』に衝撃を受けたファンも多いはず。『旧劇場版』は人類補完計画の後、主人公の碇シンジと惣流・アスカ・ラングレーだけが生き残り、アスカの「気持ち悪い」というセリフで終わるというラストだった。それで『エヴァ』が終わったと思いきや、突如舞い込んだ9年ぶりに新作が作られるというニュース。その新劇場版がどのように幕を開けるのかと、多くのファンが期待と不安の入り混じった気持ちで劇場に足を運んだであろう。
結果、『序』はテレビシリーズをベースにした作品ではあったが、それでも「テレビ版とは全然違う」ものだった。今回は、『序』公開当時に衝撃を受けた驚きのポイントを「ネタバレあり」で振り返りたい。
※本記事には、作品の核心部分の内容も含みます。


