■視聴者もドン引きした、あまりにも理不尽すぎる攻撃
テレビアニメ『機動戦士ガンダム00(ダブルオー)』に登場した「ネーナ・トリニティ」は、『00』の世界で強力な力を持つ「ガンダムマイスター」のひとり。「チームトリニティ」と呼ばれるデザイナーベビーの三兄弟の末妹である。
主人公、刹那・F・セイエイたちのガンダムチームとは「紛争根絶」の理念を共有する仲間でありながら、チームトリニティの手段は異なる。彼らは相手を徹底的に叩きつぶすという過激な思想により、手当たり次第に軍関連施設を攻撃するなど、破壊の限りを尽くした。
そんな過酷な任務の中、次第にフラストレーションがたまっていくネーナ。いらだつ彼女は、移動中に結婚式場を見かけると「こっちは必死でお仕事やってんのに、能天気に遊んじゃってさ」というむちゃくちゃな理由をつけて、式場にGNハンドガンを撃ち込み、何の罪もない一般人を大量に殺害する。
その結婚式には刹那の友人である沙慈・クロスロードの恋人「ルイス・ハレヴィ」やその家族も出席していた。ルイスだけは奇跡的に一命をとりとめたが、沙慈から贈られた指輪をはめるはずだった左腕を喪失する。
理不尽な理由から、一瞬で多くの人間の人生をぶち壊したネーナ。そのあまりにも身勝手な凶行は、視聴者をドン引きさせるほどの衝撃だった。当然ネーナに対するルイスの怒りはすさまじく、『2ndシーズン』で復讐を果たすこととなる。
ネーナ自身も生まれながら兵士として育てられ、大きな意志の中で捨て駒として扱われたという悲しい過去はあるものの、あのような非道な行為は到底許されるものではなかった。
今回は『ガンダム』シリーズの中で「許されざる行為」をしたパイロットたちを振り返ってみた。このほかにも民間人ながら『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の中でチェーン・アギを撃ったハサウェイ・ノアなども許しがたいファンは多いのではないだろうか。
その凶行に至るまでにさまざまな事情があるので、受けとめ方は人それぞれだが、皆さんがもっとも許せないと感じたガンダムキャラは誰だろうか。


