■「乱れ撃つぜ!」で始まる圧巻の攻撃ショー

 早打ちによる射撃戦を主目的として開発されたガンダムサバーニャの「全弾発射」は、2010年に公開された劇場版アニメ『機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-』で披露された。

 この攻撃には固有の名前が付いていないため、パイロットである2代目ロックオン・ストラトス(ライル・ディランディ)が発射するときの決めゼリフから「乱れ撃つぜ」と呼ばれることもある。機体が備えるGNライフルビットとGNホルスタービットをすべて展開し、一斉射撃を行う強烈な攻撃となっている。

 エメラルドに輝くビットの光が宇宙空間に展開していく様子はまるで花火のようで、敵ならば美しさに見とれて避けるのを忘れてしまいそう。もちろん威力と攻撃範囲も絶大で、「乱れ撃つぜ!」の場面はガンダムサバーニャ最大の見せ場となっている。

 なお「乱れ撃つぜ!」という響きを聞いて、「狙い撃つぜ!」というセリフを思い出すファンも多いだろう。ガンダムサバーニャは、テレビアニメ『機動戦士ガンダム00』に登場するガンダムデュナメス、ケルディムガンダムの後継機にあたるのだ。

 長距離狙撃に秀でた両機体で敵をスナイプするときのロックオン・ストラトスの決めゼリフが「狙い撃つぜ!」であり、2代目ロックオン・ストラトスによる「乱れ撃つぜ!」はその「一斉射撃」バージョンといっても過言ではない。

 ガンダムサバーニャによる「全弾発射」は、この印象的でかっこいいセリフがなくてはならないものとなっている。


 モビルスーツに搭載された武装のすべてを同時発射する「全弾発射」により、多数の敵を撃破するシーンは、非常に爽快で無双感がほとばしる。そのド派手な演出は、リアル寄りのガンダム作品の中でも視聴者をアツくさせてくれる部分であり、見どころでもある。ガンダム好きの皆さんは、どのようなロマン砲がお好みだろうか。

  1. 1
  2. 2
  3. 3