史上初“お菓子のライダー”として話題となった『仮面ライダーガヴ』(テレビ朝日系)。テレビシリーズは、ガヴたちの奮闘により世界の平和が保たれて最終回を迎えたが、その後の世界を描くVシネクスト『仮面ライダーガヴ ギルティ・パルフェ』が11月28日(金)に上映されることとなった。
今回は、最新作にして『ガヴ』として最後の作品となる本作に挑むショウマ・ストマック/仮面ライダーガヴ役の知念英和さんにインタビュー。撮影当初の忘れられないシーンから、最終回に秘めた思いまで語ってもらった。
(第1回/全2回)
テレビシリーズのその後を描く本作。闇菓子の復活を企むグラニュートが現れ、ショウマの目指す人間とグラニュートが共存する世界を目指して再び戦いに挑むことになる。『仮面ライダーガヴ』が挑む最後の戦いでもある。
ーー今回のVシネクスト『仮面ライダーガヴ ギルティ・パルフェ』の見どころポイントから教えてください。
知念英和さん(以下、知念) 今回のお話は、人間界とグラニュート界の行き来ができなくなったというテレビシリーズの後を描く物語になっています。絆斗が物語の主軸となっていて、絆斗は、仮面ライダーの戦いの日々を取材し記録し続けていたんですけど、そこにある変化が生まれるんです。
そこでショウマは再び戦いの場に戻るという……。いろんな葛藤が描かれるのですが、ショウマたちが日々、仮面ライダーとしてその葛藤とどう向き合っていくのか、というのを観てほしいなと思います。
テレビシリーズを撮って、夏映画を撮って、最後にVシネの撮影でしたが、僕にとってもこれが最後の「変身」だったので、そこもぜひ見ていただきたいなと思います。
――今作は、どういうところを意識して演じられましたか?
知念 時系列的にはテレビシリーズ終了後、何か月か経過した頃を描いているので、視聴者の皆さんが見ていなかった期間の生活をできる限り、少ない描写の中で見せていきたい、というのは意識しました。今回は、メインの絆斗を支えるショウマという立ち位置だと思っているので、どう絆斗を支えるのが正解なのか、どうキャラクターを表現するのがいいのか、というのを考えながら撮影に挑みました。
――知念さん自身、ショウマを約1年間演じてみて、感じたこと、ご自身の変化はどう捉えていますか?
知念 ショウマは精神的にどこか超越したようなキャラクターで、それを表現するために1年間必死で向き合ってきました。僕自身の力量不足はもちろんあったのですが、まっすぐに向き合うということはできたかなと思います。特に35話、36話でのランゴ兄さんとの対決でガヴ マスターモードになるまでの過程は、自分が表現したいメッセージを体を通して伝えることができたかな、と感じています。
あの「ここにいれてよかった」っていうセリフは、自分で映像を観ていても、役者人生においてターニングポイントとなった瞬間だったかなと思っていて。子どもたちやファンの皆さんの笑顔や言葉に励まされながら、ショウマというキャラクターを演じた経験は、本当にかけがえのないものになったなと思っています。


