危機回避能力がすごい… 竈門炭治郎に嘴平伊之助、我妻善逸、産屋敷耀哉も…『鬼滅の刃』キャラが発揮した第六感の画像
アニメ『劇場版 鬼滅の刃 無限城編』(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 吾峠呼世晴氏による漫画『鬼滅の刃』は、アニメ化をきっかけに社会現象を巻き起こすほどの爆発的なヒットを記録。その人気は国内にとどまらず、今や世界中を席巻する人気作品となった。

 今年7月に公開された劇場版アニメの第2弾である『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』は、国内でのヒットに留まらず、全世界での興行収入は948億円を突破。公開期間中にもかかわらず、この記録はすでに全世界における日本映画の歴代興行収入第1位の記録を塗り替えている。

 日本を代表する作品となった『鬼滅の刃』の魅力は、個性豊かなキャラクターや感動的なストーリーだけではない。刀や呼吸法を駆使した人間離れした戦闘描写もそのひとつだが、中には“第六感”としか思えない能力を発揮したキャラもいた。

 そこで今回は、『鬼滅の刃』に登場するキャラクターたちが第六感を発揮した印象的なシーンを振り返っていこう。

 

※本記事には作品の内容を含みます

 

■予感を信じて危機を回避した…無限列車で縄を切らなかった竈門炭治郎

 主人公・竈門炭治郎は、人並み外れた嗅覚の持ち主だ。その鋭い嗅覚は、鬼殺隊の誰もが姿を見たことがなかった宿敵・鬼舞辻無惨を群衆の中から見つけ出したこともあるほどであり、彼の戦闘を支える重要な能力でもある。

 その感覚で幾度となく活路を見出してきた炭治郎。「無限列車編」では、下弦の壱・魘夢の夢を操ることができる血鬼術「夢操作」により、炎柱・煉獄杏寿郎をはじめとする鬼殺隊士が眠らされるなか、炭治郎は誰よりも早く夢から覚醒。彼は亡き家族が生きている幸せな夢を見せられていたが、それが現実ではないといち早く気づき、夢から脱出する方法を自力で見つけたのだ。

 夢から覚めた炭治郎が目にしたのは、仲間たちと見知らぬ子どもたちが縄で繋がれている光景だった。自身に繋がれていた縄は妹・禰󠄀豆子の血鬼術で燃やされていたが、ほかの仲間たちは依然として眠り続けている。彼らを起こすため、咄嗟に日輪刀で縄を切ろうとする炭治郎だったが、“この縄を日輪刀で断ち切るのはよくない気がする”と、手を止める。

 彼のこの直感は正しかった。実はこの縄は魘夢特製のもので、繋がった者の夢の中に侵入できる能力を持っていた。協力させられていた子どもたちは、この縄で鬼殺隊士の夢に入り込み、「精神の核」を破壊するよう命じられていた。もしも日輪刀で縄を切っていたら、夢の主でない者は意識が戻らないという恐ろしい代物でもあったのだ。

 瞬時に違和感を察知し、鬼の効力を消すことができる禰󠄀豆子の血鬼術で縄を燃やすという最善策を見出した炭治郎。彼の勘の良さによって、仲間だけでなく子どもたちをも救う結果となった。まさに第六感の発揮によって、最悪の事態が免れたシーンだった。

■攻撃を予知して致命傷を避けた…内臓をずらした嘴平伊之助

 勘が良いのは炭治郎だけではない。彼と同期の剣士である嘴平伊之助もまた、野生的な勘の良さで数々の死線をくぐり抜けてきた。

 印象的だったのが、「遊郭編」でのシーンだ。上弦の陸・堕姫と妓夫太郎の兄妹鬼と対戦した伊之助。やっとの思いで堕姫の頸を斬り落とすことに成功し、再び繋げられないようにその頸を持って逃走しようとする。しかし、真後ろから兄の妓夫太郎に襲われて胸を鎌で貫かれ、致命傷を負ってしまうのだ。

 惨劇を目の当たりにした炭治郎は絶望し、誰もが伊之助の死を確信した。しかし、彼は死んではおらず、再び戦いに戻ってくる。

 その後、妓夫太郎と堕姫の頸を同時に斬る絶好のチャンスが訪れる。我妻善逸が堕姫の頸を斬ろうとするものの力が及ばず苦戦するなか、助太刀に現れたのが伊之助だった。

 堕姫も「何でよコイツ」「お兄ちゃんが心臓を刺したのに」と驚愕するなか、「俺の体の柔らかさを見くびんじゃねぇ」「内臓の位置をズラすなんて お茶の子さいさいだぜ!!」と、衝撃の事実を明かした伊之助。

 内臓の位置をズラせる能力があることにも驚きだが、それよりも凄いのが背後からの攻撃を予見していたことだろう。伊之助は山育ちで培った優れた触覚を持っており、空気の揺らぎで敵の位置を感知できる。妓夫太郎の奇襲を受けた瞬間、まさに第六感で攻撃を予知し、咄嗟に致命傷を避けたのだ。

 上弦の鬼の攻撃にでさえ対応してしまう凄すぎる第六感。この伊之助の生存が、「遊廓編」で鬼を打ち破る大きな要因となったのである。

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