『ちょっとだけエスパー』謎の点と点をつなぐのは「たこ焼き」!? 市松(北村匠海)もガッツリ関係…の画像
ドラマ『ちょっとだけエスパー』 (C)テレビ朝日

 大泉洋さん主演、野木亜紀子さん脚本のドラマ『ちょっとだけエスパー』(テレビ朝日系)。「ちょっとだけエスパーで、ちょっとだけヒーロー」になった主人公・文太が、仲間とともに世界を救うためのミッションに挑む物語である。

 第3話(11月4日放送)で彼らに課されたのは、「爆発で人が死ぬのを止める」というミッション。いつになく緊迫した内容に視聴者の緊張が高まるとともに、第1話ぶりに登場した市松(北村匠海さん)の“意外な姿”も話題を呼んだ。

※本記事は『ちょっとだけエスパー』第3話の内容を含みます。

■異質な存在感を放った市松

 ミッションの発令がギリギリだったため、約30分という時間制限の中で爆発物を探すことになった文太と桜介(ディーン・フジオカさん)、半蔵(宇野祥平さん)。原因が屋台のプロパンガスからのガス漏れだと判明したときには時すでに遅し、引火して爆発が起きてしまう――が、3人の活躍のおかげで死者も負傷者も出さずに済んだ。

 この騒動の裏にはキツネのお面をつけた怪しい人物の姿があり、ラストではその正体が市松だと判明する。

 第1話ではエスパーたちをのぞき見し、純粋に驚いているような姿が印象的だったが、今回はいかにも怪しげな佇まい。この変貌にSNSでは「今日の不穏な市松くんは何!?」「顔つきちがいすぎる」「やっと出てきたと思ったら…そっち側なのーー!」といった声が上がり、大きな話題となった。

 「ノナマーレ」の社長・兆(岡田将生さん)は、“未確認因子”のせいでミッションの発令が遅れたと話していたが、それが市松なのだろうか。第4話では本格的に登場するとみられ、今後の動きに注目が集まる。

■“たこ焼き”と“タコ”は何かの暗示?

 第3話まで放送された中、妙な存在感を放っているのが“たこ焼き”および“タコ”だ。

 そのせいか、SNSでは「毎回たこ焼き食べたくなるなー」「晩ごはん、たこ焼きにすれば良かった」などといった声が相次ぎ、放送時間にあわせて食べるためにたこ焼きを用意する視聴者もいるほどだ。

 ここで、これまでに登場した「たこ焼き」要素を整理してみよう。まず第3話の爆発の原因のひとつは、たこ焼き屋台の発電機だった。さらに、怪しげな動きを見せていた市松は、公式サイトに掲載されている設定によると「たこ焼き研究会」に所属しているという。

 そもそも、文太が住む“社宅”の1階は「たこっぴ」という名のたこ焼き店である。第1話では閉店を知らせる貼り紙が映っており、その古さからかなり前に店じまいしたことがうかがえる。

 なぜか設備は使える状態で残されており、文太たちがたこ焼きを楽しむ場面がたびたび描かれるが、一体どういう経緯で使用しているのだろうか? 第3話で「四季を励ます会がタコパの発祥」と、タコパについての説明が出てきたのも気になる。

 そして公式サイトの第4話あらすじによれば、市松は“たこ焼き愛”で四季と意気投合するとのこと。振り返ってみれば、第3話の爆発事件も、文太たちエスパーたちも、四季も、そして市松も、「たこ焼き」という線でつながっている。

 そのほかにも、オープニング映像に移るタコの置物、第1話で四季が炒めていた“タコさんウインナー”、第2話で半蔵が着ていた“タコさんウインナー柄”のシャツなど、たこ焼きではなく“タコ”モチーフも毎話のように登場する。さらに公式サイトにも、たこ焼きやタコのイラストがたくさん使われているのだ。

  これらは単なる制作陣の遊び心なのか、それともひょっとして何らかの“暗示”なのか。本編の「謎」につながるかどうかを判断するにはまだ情報が足りないが、何らかの意図が隠されているのは間違いない。作中に隠れた“タコ”要素を探すのも、毎週の楽しみのひとつになるだろう。

 市松の再登場に加え、桜介の過去が明かされたり、四季がエスパーを発現させる「Eカプセル」を飲んでしまったりと、気になる展開が盛りだくさんだった『ちょっとだけエスパー』第3話。桜介の息子・紫苑(新原泰佑さん)は公式サイトの相関図にも加わっており、今後本筋に絡んでくることが予想される。

 本格的に登場する市松の動向を含め、第4話も注目ポイントが多い回となりそうだ。

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