■事故がなければ大打者になっていたはず…本田茂治
吾郎の実の父・本田茂治は、残した実績こそ寿也やジュニアに劣るが、もし事故がなければ最強バッターになれただろうと期待させるプレイヤーだ。
『MAJOR』の物語序盤は茂治が実質的な主人公であり、プロ野球選手を続けるため、彼がピッチャーからバッターへと転向する物語が描かれる。
当初、バッター転向に苦戦する茂治だったが、幼い吾郎の気持ちに応えるために練習を重ね、ついには当時現役メジャーリーガーであったギブソンの160km/hの速球を打ち砕き、完全試合を阻止するホームランを打ってみせた。その姿に、息子の吾郎や恋人の星野桃子、そして読者も茂治のさらなる飛躍を期待しただろう。
だが、運命は残酷だ。その直後、ギブソンの一球が茂治の側頭部を直撃する事故が起こり、その翌日、彼は息を引き取ってしまう。このあまりにも早すぎる死は、その後の吾郎やギブソン、多くの人の人生を大きく変えることとなった。
のちにギブソンは、“茂治は自分のライバルだった”と振り返っている。伝説級のメジャーリーガーであるギブソンにライバルと認められた茂治がもし生きていれば、どんなバッターになっていただろうか。きっと、最強議論で名が挙がるほどの大打者になっていたに違いない。
ここまで『MAJOR』の最強バッター候補を振り返ってきた。勝負強さの寿也、実績のジュニア、可能性の茂治といずれも甲乙つけがたい強打者であり、順位をつけるのは野暮にすら思えてくる。
それでもあえてナンバーワンを決めるなら、筆者は「吾郎のライバルには最強であってほしい」という気持ちも込めて、ジュニアに一票入れたい。
あなたが思う『MAJOR』最強バッターは誰だろうか?


