「え、そんな一面が…!?」 ドラマ『相棒』杉下右京の「意外すぎる特技」 事件解決のカギにも…の画像
相棒 season23 DVD-BOX I ©2024テレビ朝日・東映

 放送開始25周年を迎えたドラマ『相棒』シリーズ(テレビ朝日系)。本作の魅力といえば、やはり警視庁きっての変わり者でありながら、天才的な推理力を持つ主人公・杉下右京の存在だろう。東大卒のエリートである彼は、その超人的な能力で次々と難事件を解決していく。

 常識外れの能力と独特の人間性が融合した右京は、数々の特技の持ち主でもある。今回はそんな右京の“スゴい特技”がカギになった事件を振り返っていこう。

※本記事には作品の内容を含みます 

■ピアノを一心不乱に弾きまくる!?season3第15話「殺しのピアノ」

 season3第15話「殺しのピアノ」では、ピアノの調律師が犯した殺人事件に特命係が挑む。この事件では、「ピアノ演奏が大得意」だという右京の特技が明かされる。 

 物語は、ピアノの調律師の幸田紀夫がコンサートホールの舞台上で有名ピアニストの柴耕太郎を殺してしまうところから始まる。彼はピアノについた血をふき取り、なんとか死体を別の場所に遺棄した。その事件に興味を持った右京は、コンサートホールに向かった。

 一方、ピアノの調律のため別の場所で待機していた幸田は、ホールからピアノの音が聞こえてくるのに気付く。支配人とともにホールに入ると、そこにはピアノを弾く右京の姿があった。

 右京の腕前はすさまじく、ショパンの『英雄ポロネーズ』を一心不乱に弾く姿は圧巻である。それを見た幸田は、素人がピアノを弾いて調律が狂うのを嫌がり、すぐに演奏をやめるよう言う。

 しかし、その場では引き下がった右京は、後で再び“どうしても”と頼み込み、再びピアノを弾かせてもらおうとする。仕方なく許可した幸田だったが、途中でなぜか怒り始めて演奏をやめさせてしまう。

 実は、右京はただ単にピアノが弾きたかったわけではない。白鍵の側面に血痕が付いていて、それを幸田に見せるために弾き続けていたのだった。すべては幸田を動揺させるための行動であり、問題の「白鍵」を多用する曲をあえて弾くという、嫌がらせに近い行動だ。

 このエピソードは犯人が最初から分かっている「倒叙形式」でもあり、右京が自身の演奏技術を心理戦に利用する展開が、物語に絶妙なスパイスを加えている。右京がクラシックへの造詣が深いことは有名だが、自分でも演奏できる上、まさかそれを捜査中に披露してくれるとは思いもしなかった。

■円周率を暗唱!season2第12話「クイズ王」

 season2第12話「クイズ王」では、クイズに答えられなければ人が死ぬという極限の状況が描かれる。右京が圧倒的な知性を誇ることは周知の事実だが、このエピソードではそのレベルが想像をはるかに超えるものだと判明する。

 事件は張り詰めた空気の中で幕を開ける。右京は相棒である亀山薫から公園に呼び出され、いきなり手錠をかけられてしまう。薫がそんな行動をとったのは、ある人物から脅されそうせざるを得なかったからだ。

 その人物は電話越しに、右京と薫へ恐怖のクイズを仕掛ける。2人に交互に問題を出し、合わせて3門間違えたら公園にいる人間を無差別に撃つというのだ。もちろん右京は難なく正解を重ねるが、薫は苦戦し、2問間違えてしまう。そんな大ピンチの中、最終問題で右京に超難問が出題される。

 「円周率の小数点以下第151位の数字は?」……この超難問を聞いて、薫は「そんなのわかるわけねぇだろ⁉」と思わず口にする。しかし、カウントダウンが続く中、右京は脳みそをフル回転し「4」という正解を導き出す。

 短い時間の中で円周率を正確に暗唱するこのシーンには、右京の人並外れた頭脳が凝縮されている。右京と同じく東大卒である頭脳派の犯人とのやりとりも、見どころのひとつだ。

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