『NARUTO』や『葬送のフリーレン』にも…「まさに有言実行!」“叩いたビッグマウス”が本物だった強キャラたちの画像
DVD『NARUTO-ナルト- 疾風伝 九尾掌握と因果なる邂逅の章 2』 (C)岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ

 漫画やアニメには、自分こそ最強だと豪語するキャラクターが数多く登場する。たいていの場合、そうした発言は“フラグ”となり、あっさりとやられてしまう展開が定番だ。

 しかし、例外も存在する。たとえば、芥見下々氏の『呪術廻戦』に登場する五条悟は、「僕 最強だから」と自信満々に登場するが、その強さは本物。無下限呪術によって多くの敵をいともたやすく圧倒する。

 こういったお決まりにならない逆パターンは、読者に予想外の驚きを与える。そこで今回は、ビッグマウスを叩きながらも本当に強かったキャラを振り返っていこう。

 

※本記事には各作品の内容を含みます

■普段とのギャップが半端ない『NARUTO-ナルト-』マイト・ガイ

 岸本斉史氏による『NARUTO-ナルト-』(集英社)に登場するマイト・ガイは、登場時からギャグキャラという印象が強く、あまり強そうに見えないキャラだった。にもかかわらず、写輪眼を持つエリートである同期・はたけカカシに対し自分の方が強いとアピールしていた。

 どう見てもライバル意識から格下が格上に噛みついているようにしか見えず、「カカシより強いよ オレは…」という言葉もただの冗談に思えてしまった。

 しかし、六道の力を得たうちはマダラとの戦いで、ガイの言葉が本当だったと判明する。ガイにはここぞという時にしか使用しないと決めた技があった。それが、潜在能力を極限まで引き出す代わりに命を落とす「八門遁甲の陣」だ。

 マダラはカカシやうちはオビトですら相手にならないほどの強敵なので、ガイは若い世代の未来のために命を捨てる覚悟で八門遁甲の陣を使うと決めた。

 潜在能力をすべて引き出されたガイの攻撃は尋常ではない。拳を振るって空気を圧力として飛ばす「夕象」は、広範囲に及ぶ衝撃波となって襲いかかり、マダラも反撃すらできなかった。そして、最大限のチャクラを一点集中させて繰り出す「夜ガイ」は空間を歪めるほどの威力。マダラの半身を吹き飛ばし、マダラにその実力を認めさせた。

 あのマダラをここまで追い詰めたのは、初代火影の千手柱間以外にガイしかいない。カカシよりも強いというのは嘘ではなかったのだ。普段のふざけた様子とのギャップもあって、ガイとマダラの戦いは何度見ても胸を熱くさせられる。

■ヒンメル以上の実力者?『葬送のフリーレン』南の勇者

 原作:山田鐘人氏、作画:アベツカサ氏による『葬送のフリーレン』(小学館)にもビッグマウスキャラが登場している。それが南の勇者だ。

 どうしてもヒンメルばかりに注目がいってしまうが、作中の世界には彼以外の勇者も当然存在する。そのひとりが、自らを「人類最強」と言ってはばからない南の勇者だ。さすがにヒンメルより強いわけがないだろう……そう疑う気持ちもあったが、彼の活躍を見るとその言葉が嘘ではないとよくわかる。

 彼はわずか1年で魔王軍の前線部隊を壊滅させ、魔王直下の大魔族「七崩賢」と戦って3名を討ち取った上、全知のシュラハトと相討ちになったと言われている。

 これをたったひとりで成し遂げたと考えると、相当スゴい。しかも南の勇者は後に続くヒンメルたちのため、自らを犠牲にして道を切り開く覚悟だった。もしかしたら、彼がいなければ、ヒンメル一行の魔王討伐は成功しなかったかもしれない。

 おまけに、南の勇者は自分の死の運命を未来視していたが、すべてを受け入れていた。そういった姿からも、単なる“ビッグマウスキャラ”とは一線を画す清々しさが感じられる。謎の多いキャラでもあるので、今後それらがどう明かされていくのかも気になるところだ。

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