漫画やアニメに「ムカつく敵キャラ」が登場することは非常に多い。特に、相手を徹底的に見下し馬鹿にし、その上で卑怯な手を使うキャラは、見ていてイライラが募る。早くこいつをどうにかしてくれ! と思わずにはいられないほどだ。
そんなムカつくキャラに勝利したときの爽快感は格別だが、その描かれ方もやはり重要だろう。実力差をはっきりと分からせるために大きなコマ割りで描かれると、読者はよりいっそうスカッとさせられる。さらに武器や特殊技など使わず、生身の拳だけで倒すシーンは爽快感もひとしおだ。
※本記事には各作品の内容を含みます
■我慢を重ねてからの瞬殺にスカッと!ルフィVSベラミー
尾田栄一郎氏による『ONEPIECE』(集英社)に登場する敵キャラには、読者の神経を逆撫でするようなキャラが多い。その中でもベラミーはかなりムカつくキャラのひとりである。
ベラミーはモンキー・D・ルフィたちが空島へ向かう手がかりを探していた際、格下だと見なして散々馬鹿にしてきた。それでもルフィは怒ることなく、ただ黙ってベラミーの無礼を許した……。
そのためベラミーはどんどん調子に乗り、モンブラン・クリケットが命がけで見つけた金塊を欲望のままに強奪。クリケットは空島の存在を信じて金塊を探していたのだ。ベラミーはその大切な金塊を奪ったどころか、クリケットの夢を馬鹿にし尽くす。これにはルフィも我慢の限界で、奪った金塊を取り返すために動き出した。
そこからルフィとベラミーの直接対決が始まる。ベラミーはずっと無抵抗だったルフィの実力を見くびっており、絶対に自分に勝てるはずがないと勘違いしていた。
バネバネの実の能力によって目にも止まらないスピードで飛び回り、勝利を確信して高笑いしながらルフィに近づいたベラミー。しかし、次の瞬間ルフィの拳がベラミーの顔面にめり込み、その衝撃で床が割れてしまった。
この一撃によってベラミーは動けなくなってしまった。たった一撃で! まさに「思い知ったか!」という気分にさせられるシーンである。
■最後の煽りも爽快!マッシュVSシルバ
続いて紹介するのは、甲本一氏による『マッシュル-MASHLE-』(集英社)のマッシュ・バーンデッドが繰り出した一撃だ。こちらもかなり重く鋭い一撃である。
彼が通うイーストン魔法学校の寮合同の課外授業中、マッシュは素行不良の生徒シルバ・アイアンから狙われてしまう。そこにマッシュと同じ寮のドット・バレットが割って入り、シルバに戦いを挑む。するとシルバは、自分の魔法の攻撃に5回耐えたら、「神覚者」になるのに必要な銀貨を1枚渡すと提案し、マッシュにも5回耐えろと話してきた。
これに対し、ドットはマッシュのぶんも含め10回自分が耐えると言い、シルバの鋼鉄の魔法の攻撃を10回耐え切るのに成功。しかし、その攻撃によって動けなくなってしまう。
シルバはそんなドットを侮辱し、そのあまりに酷い仕打ちにこれまで無反応だったマッシュも立ち上がる。今度は自分がシルバのゲームに乗ろうと提案したのだ。
シルバは容赦なく攻撃を仕掛けるが、マッシュは全ての攻撃を受け切り、今度は自分のターンとばかりに反撃に転じる。
シルバの鋼鉄の守りを破壊するのは無理に思えたが、マッシュの拳は全てを打ち砕いてシルバの顔面をとらえた。この一撃でシルバは崩れ落ち、慌てて力いっぱい反撃するも、それもあっさり拳で打ち砕かれた上で腹部に重い一撃を食らってしまう。
これでシルバは完全に動けなくなり、マッシュはそんな彼を「格の違い 見てみたいな」「あと8回 残ってるし」と煽る。マッシュが完全勝利した、最高にスカッとする場面である。


