■パズルとアクションの絶妙な融合

 ハッキング中も敵は攻撃を仕掛けてくるが、そこまでスピードは早くなく、試遊でも落ち着いて行動することでハッキングと攻撃&回避をバランスよく行うことができた。

 ただやみくもに撃ちまくるのではなく、パズル攻略を挟むことで絶妙な間が生まれ、脳の切り替えが行われる。スピーディーにパズルを解き、装甲がはがれ弱点がむき出しになったところをズバンズバンと弾丸を叩き込み、そしてロボットが破壊される瞬間は、まさに脳汁が出まくる体験だった。

 パズル要素はバトルだけでなく道中の攻略にも使用されており、緊急ロックされているエリアの先へ進むために、5つの機構をハッキングする必要があった。こうしたディアナのハッキングが今後の物語にも随所で散りばめられるのではないだろうか。

 試遊は中ボスの巨大ロボットとの戦いまで体験できる。アクションの爽快感はもちろんだが、「ディアナ」のかわいさが印象的だった。ヒューの背中には足場がつけられており、そこに裸足でちょこんと乗っている構図がとにかくかわいいのだ。

 また今回は日本語ボイスが選択可能になっており、ディアナが戦っている最中に「まかせて」「ハッキング!」「オープン!」と声かけをしてくれる。実際に攻撃を繰り出すのはヒューだが、かわいらしい上に、なんとも頼もしい相棒でもある。

 またヒューはホバーやスラスターを使用し施設内を移動するが、月面世界ということで軽い重力を感じさせるように金髪のロングヘアがふわふわとなびいて、それがまたかわいい。今回は20分ほどの試遊となったが、物語を進めるうちにどんどんとこのおじさん&少女の異色バディが好きになりそうな予感があった。

 今回の『東京ゲームショウ2025』で遊べる2026年発売予定の大注目作品『プラグマタ』。ハッキングパズルとTPSアクションが見事に融合した新感覚のプレイ体験は、間違いなくカプコンの新たな看板タイトルになる可能性を秘めている。ぜひ会場で実際に体験してみてほしい。

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