■すべての巨人族を統べる王を夢見る

 100年前、世界を恐怖に陥れた伝説の巨兵海賊団。その威名を現代に蘇らせようと立ち上がった「新巨兵海賊団」の船長を務めるハイルディンが、麦わら大船団6番船船長である。

 そのハイルディンはドレスローザでおもちゃの姿に変えられ囚人となっていたが、ウソップによって救われる。その後は麦わらの一味への恩を返すべく、ルフィたちに協力。ドフラミンゴを討ち倒したルフィの子分となった。

 実はハイルディンは、エルバフの先王「ハラルド」の息子だが、母親はサウスブルー出身の巨人族だったために王子として認められずにいた。しかし、ハイルディンはすべての巨人族を統一して、その王として君臨するという大望を抱いている。

 巨人族だけに腕っぷしが強く、最近のエピソードではハイルディンの父ハラルドが覇王色の覇気を操っているような描写もあった。その力がハイルディンに受け継がれたとしても不思議はない。

 それに巨人族の王に連なる血筋は、今後の物語に深く関わってくるはず。その巨人族を統一する夢を抱くハイルディンの存在感は計り知れず、これから世界を揺るがす可能性もありそうだ。

 

 ドレスローザでの戦いのあと、ルフィの承諾を得ないまま結成された「麦わら大船団」。今後描かれるであろう「一大事件」には、今回紹介した3名以外のメンバーが絡んでくる可能性も十分ある。

 いったい誰が、「一大事件」の主役になるのか、ますます目が離せない。

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