■命がけの攻撃が連発可能に!?
『ドラクエ5』で初登場した武器のなかには、計り知れない可能性を秘めたものが存在した。それが「ふっかつのつえ」だ。
その名のとおり、道具として使用することで死亡したキャラを蘇生できる武器である。「ザオラル」の呪文と同等の効果があり、50%の確率でHP半分で生き返る。
MPの消費なしで「ザオラル」が使えるのは便利だが、『ドラクエ5』の「ふっかつのつえ」はそれ以上にとてつもない性能を誇る。
実はほかのシリーズでは「ふっかつのつえ」は戦闘中のみ道具として使えるが、『ドラクエ5』だけは移動時にも使える。つまり移動中にかぎっては、MPの消費なしで必ず復活させられることになる。
そして、この仕様を突いて生まれたのが「メガンテ」とのコンボだ。スーパーファミコン版『ドラクエ5』のメガンテは耐性を持つボスなど以外には即死効果が発生する。そのため消費MP1で使用できるメガンテで強敵を一掃し、戦闘終了後に「ふっかつのつえ」で消費MPなしで蘇生するという、ほぼ無限のコンボが成立したのだ。
戦闘中に「道具」として使用することで、特別な効果をもたらすシステムはやはり魅力的だ。『ドラクエ』シリーズでは前述した「けんじゃのいし」や「たたかいのドラム」(全員にバイキルトの効果)などは、誰もが何度も使った経験があることだろう。
そして「道具」としても使用できる「装備品」にも特別な思い入れがある人も多いはず。「戦闘中に使える」というアイテムの説明を見てテンションが上がり、使い道を思案しながら戦略を立てるのも『ドラクエ』の醍醐味ではないだろうか。