「眉毛全剃り」人造人間18号コスで脚光、人気コスプレイヤー高島江梨奈が「超アニメ愛」で胡蝶しのぶをリアル再現!の画像
コスプレイヤーの高島江梨奈さん(撮影/ひがけん)

 2024年の冬に開催された「コミックマーケット105」などでコスプレを披露し、そのコスプレの完成度の高さがたびたび話題を呼ぶ今注目のコスプレイヤー・高島江梨奈さん。2025年の夏に開催される「コミックマーケット106」への参加も表明している高島さんに、コスプレで意識していること、そして懐かしのアニメソングをカバーする、新ユニット「CLIONE(クリオネ)」での活動の裏話を聞いた。

 

ーー現在さまざまなコスプレイベントで話題を読んでいる高島さんですが、印象に残っているコスプレはありますか?

高島:人生初のコスプレイベントで披露した『ドラゴンボール』の人造人間18号がお気に入りです。「二次元から飛び出してきたみたい」と反響をいただいたことや、TikTokで100万再生を突破するほど注目を集めたことは、今でも思い出に残っています。

ーー人造人間18号をするにあたり、大変だった点やこだわった点があれば教えてください。

高島:当時はまだメイクやウィッグのセットに慣れていなかったので、18号のキリッとした眉毛を再現するのには苦労しました。

ーー実際には、満足いく形で当日を迎えられたのでしょうか?

高島:家で趣味としてコスプレをしていたころから、キャラを忠実に再現することへのこだわりを強くもっていて、妥協だけは絶対にできなかったんです。なので、初めてのコスプレイベント挑戦にもかかわらず眉毛を全剃りして、理想的な形に整えてから参加しました。

ーー本日はこのインタビューにあわせて『鬼滅の刃』の「胡蝶しのぶ」のコスプレをしていただきました。こだわったポイントなどはありますか?

高島:やっぱり眉毛の角度ですかね。胡蝶しのぶの優しい雰囲気を出したかったので眉毛の角度を垂れさせて描きました。今回のコスプレでかなり眉毛が薄くなりました(笑)

ーーこれまで、ほかにどのようなコスプレをされましたか?

高島:2025年1月25日に行われた「acosta!@池袋サンシャインシティ」では、アニメ『五等分の花嫁』の中野一花のコスプレを披露しました。女性アニメキャラのなかでは一番好きなので、ずっとやってみたかったんですよね。メイクをすべて終えてから鏡を見たときに「え、待って。一花がいる……」と、自分自身にテンション上がってしまったのを覚えています。

ーー中野一花のコスプレでは、どのようなことを意識しましたか?

高島:実写とアニメの“あいだ”を攻めることですね。ただキャラに寄せるのではなく「実際にいたらこういう美少女なんだろうな」と、夢を具現化するようなイメージを持っていたので、メイクもナチュラルな感じに仕上げました。

ーーそういえば高島さんは「『クレヨンしんちゃん』ガチ勢」と伺いました。

高島:そうなんです! 2つ上のお姉ちゃんと、3つ上のお兄ちゃんも『クレヨンしんちゃん』が好きで、物心ついた頃から一緒に観ていました。野原一家のパワフルな姿にはいまも惹かれ続けていて、お気に入りの映画はもう100回以上見ていると思います。

ーー高島さんにとって、『クレヨンしんちゃん』はどんな存在ですか?

高島:もはや、「アニメ作品として見ていない」といった表現が正しいのかも。なんというか、ずっと私の近くにいる家族的な存在といいますか……。勝手ながら、そんな不確かな感情を野原家に抱いています。

ーーそこまで好きだと、日常的に『クレヨンしんちゃん』の映像を流しているようなイメージなのでしょうか?

高島:ただ映像を流すのではなく、最初から最後までじっくりと鑑賞して、毎回ちゃんとボロ泣きしています。幼少期は泣かなかったけど、大人になってから見ると涙があふれてしまうシーンもあるのは、『クレヨンしんちゃん』ならではの魅力かもしれません。

ーーたとえばどのような場面ですか?

高島:映画『嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』で展開されるひろしの回想シーンは、まさに大人だからこそ響くものがありますよね。吉田拓郎さんの挿入歌『今日までそして明日から』を聴くだけで、もう反射的に涙腺が崩壊してしまいます。

ーー高島さんは先日、アイドルユニット「CLIONE(クリオネ)」の結成を発表しました。活動のコンセプトを教えてください。

高島:世代を超えて歌い継がれる昔ながらのアニソンたちを、Z世代の私「高島江梨奈」と、α世代である「七転びやお」の2人がカバーしていくユニットです。曲調はテクノ系のサウンドに仕上げており、いまの若い方たちでもシンパシーを感じやすくしているのが特徴だと思います。さっそくカバー楽曲もリリースさせていただき、アニメ『うる星やつら』から『うる星やつらのテーマ 〜ラムのラブソング〜』のミュージックビデオも公開しました。

ーーカバー曲を歌うときに、意識した点はありますか?

高島:アニメ好きの私としては、自分にキャラをトレースさせる意識をしています。『ラムのラブソング』は、原曲が囁いて歌ったり気持ちを込めて歌うところが多いので、そこをしっかり再現できるように何回も聴いて自分に落とし込めるように何回も歌いました。「好きよ」というセリフが何回もあるのですが、実はそこの表現を全部変えて歌ってるんです。かわいく歌ったり、ツンデレっぽく歌ったり、寂しそうに歌ったり、いろんな表現をしているのでそこに注目して聴いてもらえると嬉しいです!

 作品へのリスペクトを加えつつ、懐かしさもしっかり感じてもらえるような曲になっていると思います。

ーーユニット結成にあたり、裏話などあればお聞きしたいです。

高島:実はユニット結成時は、懐かしの名曲をカバーするコンセプトではなかったんです。私からも歌いたい曲の案を出したのですが、往年の名作ばかりを並べたことに運営の方々が驚いたようでして……。そのまま自然と、私の好きな曲ばかりを歌うグループにシフトしていったイメージですね(笑)。

ーー高島さんの世代ではない曲について、なぜ詳しくなったのでしょうか?

高島:アニメ専門チャンネル「アニマックス」を穴が開くほど観たおかげです。子どもの頃、毎日17時半に放送されていた『ドラゴンボール』で、フリーザ戦とかセル戦とか、あとはもう魔人ブウ戦を観るのが好きすぎて。友だちと遊んでいるときも途中で抜け出し、悟空たちのバトルを見届けるためテレビの前にスタンバイするほどでした。

ーー高島さんのアニメ好きが伝わりました。最後に「CLIONE(クリオネ)」が気になる方へのメッセージがあればお願いします。

高島:『うる星やつら』など、主に80年代アニメに熱狂していた方であれば、懐かしさに痺れてくれること間違いありません。若い方でも、あの頃の名曲をフラットな気持ちで聴き、シンプルに「この歌好き!」と思えるきっかけとなるグループが「CLIONE(クリオネ)」です。

 ぜひ家族みんなで私たちの楽曲を聴いたあと、その足でカラオケに向かってください。世代を超えて、親子で同じ歌を楽しむ素敵な瞬間に出会えるはずです!

 

■高島江梨奈/たかしま・えりな
趣味はコスプレとゲームとアニメ鑑賞、マンガ、ウォーキング。コスプレイヤーとして活躍する傍ら、アイドルグループ「あまいものつめあわせ」のサポートメンバーに加入した。8月からは新規ユニット「CLIONE(クリオネ)」のメンバーとしても活動を開始し、デビューMV「ラムのラブソング」(cover)」を公開した。バラエティ番組やドラマ出演を目標に、精力的に活動している。
■CLIONEオフィシャルサイト https://lit.link/CLIONE_official

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