■シンプルかつ重すぎるペナルティ『神さまの言うとおり』だるま

 2011年より『別冊少年マガジン』(講談社)で連載が始まった『神さまの言うとおり』は、平凡な生活を送っていた高校生たちが、突如生き残りをかけた理不尽極まりない試練へと挑戦することになるサバイバル・ホラー漫画だ。

 原作:金城宗幸氏、作画:藤村緋二氏が手がける本作は、登場人物が次々と死んでいく衝撃的な展開で多くの読者に強烈なインパクトを与えた。

 本作には、超常現象によって生み出された存在が仕掛ける個性豊かなデスゲームが多数登場するが、なかでも強烈なインパクトで物語の方向性を決定づけたのが、主人公らが最初に挑むこととなる「だるま」だろう。

 教室に突然現れた奇妙なだるまを相手に、誰もが知る「だるまさんがころんだ」をおこなうこのゲーム。内容は非常にシンプルだが、肝心なのはだるまに見られている間に動いてしまったプレイヤーに課せられる、あまりにも重いペナルティだ。

 そのペナルティとは、なんと“即死”である。

 だるまがこちらを向いた際、少しでも動いてしまうと、そのプレイヤーは一瞬で頭部を破裂させられ、絶命してしまうのだ。

 物語の冒頭に登場したこのゲームに巻き込まれてしまった、主人公・高畑瞬をはじめ多くの高校生たち。何が起きているのか分からないまま、次々に体を吹き飛ばされ死亡していくのだから恐ろしい。

 さらにこのゲーム、勝利プレイヤーが決まった瞬間、それ以外の参加者はみな即死してしまうという、あまりに非情な裏ルールまで存在している。

 たった一人生き残るのか、あるいは死亡してしまうのか……古くから親しまれてきた遊びが、これ以上なく過激で残酷な苛烈にアレンジされたデスゲームである。

 

 デスゲームで勝利を掴むためには、傷付くことすら顧みず、常に己の命を賭け、わずかなチャンスをものにする必要がある。

 高所からの落下、人形のなかで蒸し焼き、動けば即死……少しでも油断や弱みを見せようものなら、その代償として身の毛もよだつ苦痛が待ち受けているのだ。

 絶対にやりたくない……と思う一方、デスゲームに参加した者だからこそ、究極のスリルや、切り抜けた達成感を味わえるのかもしれない。

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