■プルトン、ポセイドンは判明……残る1つの古代兵器は!?

 作中には、神の名を持つ世界最悪の三つの「古代兵器」が存在するという。世界政府すら脅かす存在として歴史の闇に葬られてきたが、魚人島編でネプチューン王とロビンの会話の中で、古代兵器の名は「プルトン」「ポセイドン」「ウラヌス」であると判明した。

 プルトンは、ウォーターセブンの技術者が造りあげた戦艦で、1発の攻撃で島一つを消し飛ばすほどの破壊力を持つとされる。その現物はワノ国に存在することが明らかになっている。

 そしてポセイドンは、魚人島の王族に数百年に一度生まれる人魚を指す。歴代の人魚姫が該当し、今はしらほし姫がポセイドンの力を宿している。

 ポセイドンの力を持つ者は、世界の海に君臨する「海王類」を自在に操る力を有する。彼女の声は巨大な海王類たちを呼び寄せ、制御することができるのだ。

 この能力は人間の軍事力をはるかに超越する力であり、「悪意を持てば世界を海に沈めてしまえる程の、この世で指折りの恐い力…」と作中で語られていた。

 そして残された古代兵器の一つ「ウラヌス」の詳細は、いまだ明かされていない。

 1060話では、天空からの謎の攻撃によって突如、ルルシア王国が消滅するという事件が起こる。空から16発の光のような攻撃が降り注ぎ、島は跡形もなく消し飛ぶと、巨大な穴だけが残された。これにより、世界中の海面が約1メートルも上昇したという。

 この現象がウラヌスと関係があるのかは不明だが、人知を超えた力に見えただけに古代兵器との関連を疑ってしまう。


 このように『ワンピース』には、いまだ解き明かされていない謎がいくつも存在する。今回紹介したもの以外にも、ベガパンクが語った「誰かが望んだ人の進化の可能性」という悪魔の実の正体や、月へ行ったエネルが見た壁画の内容など、未解明の謎は尽きない。

 しかし、最近では物語のキーパーソンと思われる人物たちの謎が次々解き明かされつつあるので、そろそろ、さまざまな謎が明かされる日も近いのかもしれない。

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