Xで関連ワードがトレンド入り、アニメ『その着せ替え人形は恋をする』2期「高評価」をもたらした3つのポイントの画像
(C)福田晋一/SQUARE ENIX・アニメ「着せ恋」製作委員会

 福田晋一氏の同名漫画を原作としたアニメ『その着せ替え人形は恋をする』の第2期が、2025年7月よりスタート。甘酸っぱい恋愛模様はさらに展開が進み、前期に引き続き視聴者の間で高評価の声が上がっている。

 同作は、雛人形職人を目指す高校生・五条新菜(ごじょうわかな)と、コスプレが大好きなギャル・喜多川海夢(きたがわまりん)の二人の恋愛を描く物語。アニメ第1期は2022年1月クールに放送され、大手アニメ情報サイトの2022年冬アニメランキングで上位を獲得するなど高く評価され、放送終了からファンの間で続編が待望されていた作品だ。

 約3年ぶりとなる第2期1話が7月5日に放送され、Xのトレンドランキングでは「#着せ恋アニメ」がランクイン。最大ポスト数は6万件にも上り、帰ってきた二人の青春模様にファンも歓喜したようだ。

 なぜこれほどまでに高評価を集め、スタートダッシュ成功に至ったのか? まずは、そんな『着せ恋』第2期1話のあらすじをおさらいしつつ、高評価続出の理由を3つのポイントに絞って振り返っていこう。

■3年ぶりの着せ恋は、劇中劇からスタート!第1話あらすじ

 第1話「五条新菜 15歳 思春期」は、海夢がハマっているアニメ『こちら月夜野カンパニー』に登場する殺し屋・十六夜ありさのバニースーツ衣装を作るエピソードで、冒頭から劇中劇『こちカン』の映像でスタート。その後、実際にバニースーツを作るために手芸用品専門店・ユザワヤを訪れたり、仕上がったバニー姿の海夢に新菜が慌てふためいたりと、1期でおなじみの展開が続いた。

 後半では、クラスメイトとハロウィンを楽しみ、カラオケボックスに行った二人。ラストでは、海夢の友人・菅谷乃羽が「五条君と海夢って付き合ってんのぉー⁉」と問いかけ、新菜が思わずジュースを吹き出す場面で終了。乃羽の質問に新菜がどう答えるのか、返答に注目が集まる第1話となった。

 dアニメストアアワード「キュンキュンしたアニメ部門」で1位を獲得するなど、海夢が新菜に恋をし始める過程が多くの反響を呼んだ『着せ恋』第1期。その続編である第2期は、海夢が新菜にベタ惚れの状態でスタートしている。つまり、イチャイチャ度が1期に比べてヒートアップしているのだ。

 まず前述した通り冒頭は劇中劇でスタートするが、それをスマホで見ている2人の距離がそもそも近すぎる。しかも場所は学校の踊り場。人目につかない場所で高校生の男女が二人きり……。物語初期の新菜なら動揺していそうな状況だが、1期で培った信頼関係もあってか、特に気にする様子もない。まあ、家にも行くし何ならホテルにも行ってるし、いまさら何を……という話だが、あんなに違う世界にいたように見えた二人が仲良く一緒に過ごす姿が何とも微笑ましい。

 とはいえ、海夢がポッキーを口にくわえ「こっひこっひ!(こっちこっち!)」と小悪魔的に誘うシーンでは、しっかりドギマギする新菜。しかし、そんないたずらをする海夢もまた、新菜から「明日俺の家に来てもらってもいいですか?」という連絡を受けると、お家デートを想像しながら頬を赤らめてしまったりと、イチャイチャしっぱなしの二人なのだ。

 「もう付き合っちゃえよ!」なんて野暮なことは言わないから、さっさと籍を入れてほしいと思ったのは筆者だけだろうか。2期序盤からイチャイチャしまくる二人に、「あの青春が帰ってきた……!」と胸を躍らせた視聴者も多かったはず。このように、すでに関係性が出来上がっており、アクセル全開でスタートした2期1話。先が気にならないはずがない見事な滑り出しだ。

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