『ONE PIECE』見た目が激変した女性キャラ、尾田栄一郎が明かした「驚異的ビフォーアフター」の真相の画像
CD「TV ONE PIECE Island Song Collection 女ヶ島 ハンコック&サンダーソニア&マリーゴールド(CV.三石琴乃&斎藤千和&斉藤貴美子)」(エイベックス) (C)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション

 尾田栄一郎氏が描く国民的人気マンガ『ONE PIECE(ワンピース)』(集英社)。1997年7月22日から連載開始となった同作は、まもなく連載開始から28年目を迎えようとしている。

 そんな長編作品の『ワンピース』では、敵も味方も数えきれないほどのキャラクターが登場。作中の時間経過とともに、さまざまな変化をもたらしている。

 そのなかには、外見が大きく変化したキャラクターもいる。初期から登場するキャラでは、「スベスベの実」の能力によって別人のような姿に変貌した女海賊「アルビダ」が有名だろうか。

 しかし彼女以外にも、さまざまな理由によって姿かたちが大きく変わった女性キャラがいた。そこで、劇中で見た目が激変した女性キャラの「変化前と後」を比較しながら、姿が変わった理由などについて掘り下げてみたい。

※本記事には作品の内容を含みます。

■美人→ふくよか→また美人!? 驚異の2段変化の衝撃

 新世界のワノ国出身で、光月家に仕える御庭番衆の“くの一”だった「しのぶ」。光月おでんの父である光月スキヤキが将軍だった時代から仕えるベテラン忍者だ。

 作中登場時の年齢は49歳で、忍者とは思えない“ふくよか”な体型をしていたが、過去編で描かれた若かりし頃の姿は、ツインテールにマフラーが特徴的なスタイル抜群の美人だった。

 しのぶのかつての姿は、おでん存命時の回想シーンに描かれており、ナミやロビンと比べても見劣りしないレベルの美しさである。

 麦わらの一味らとともに鬼ヶ島へ討ち入りに向かった際、かつて御庭番衆の仲間だった半ぞうから、しのぶは男を惑わす「脳殺くの一」の異名で呼ばれていたことが明かされる。

 おそらく自身の美貌を活かした戦術を取っていた可能性が高い。しかし、現在のしのぶの体型を見た半ぞうには別人だと思われていた。

 年をとってふっくらした体型になったしのぶは、ワノ国編の終盤に現れた海軍の緑牛の「モリモリの実」の能力で養分を奪い取られてしまう。そのとき、まるでミイラのような干からびた体になってしまった。

 しかし点滴を受けて回復すると、なぜかしのぶはかつての美貌を取り戻し、スリムな体になって復活。緑牛に奪われた養分とは、彼女の体脂肪だったのかもしれない。

 若い頃の姿から太った姿への変わり様も劇的だったが、そこからさらに元の美しい姿に戻った変貌ぶりもインパクトがあった。

■実は世界最強の海賊団にいた元皇帝の変化

 グランドラインの女ヶ島にある「アマゾン・リリー」は、ボア・ハンコックが皇帝として君臨する男子禁制の国家。その国でご意見番をしている厳つい老人“ニョン婆”こと「グロリオーサ」は、同国の先々々代の皇帝だった人物である。

 現皇帝のハンコックにも堂々と小言をいうニョン婆だが、実は彼女は皇帝時代に“恋煩い”で国を飛び出したことがあった。

 そして実はそのときニョン婆は、当時世界最強と謳われた伝説の海賊団「ロックス海賊団」にいたことが判明。バーソロミュー・くまの回想シーンに描かれたロックス海賊団には、若い頃の白ひげ、百獣のカイドウ、ビッグ・マムといったそうそうたるメンバーに加え、グロリオーサ(ニョン婆)の姿もあったのである。

 そのグロリオーサの姿はハンコックに匹敵する美貌を誇り、胸元が開いたセクシーな衣装を着用。現在の2頭身のニョン婆からは想像もできない絶世の美女だったのである。

 恋煩いで国を飛び出したニョン婆が、なぜロックス海賊団にいたのかは謎に包まれているが、コミックス109巻のSBSのコーナーで作者の尾田栄一郎氏は「恋煩いの抑え方がもしかして“恋した相手のそばに行く事”だとすると…ロックス海賊団の誰かかも知れませんね」と回答。

 アマゾン・リリーの歴代皇帝にとって“恋煩い”は死に至る病とされているが、国外に飛び出すことで死から免れられるという。アマゾン・リリー最年長になるまで長生きしているニョン婆は、現在の姿に変貌するまでの間に何が起こったのだろうか。

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