■ゲームやマンガでまさかの活躍?
実はゾックは『ガンダム』関連のゲームでも活躍している。プレイステーション2用ゲームソフト『機動戦士ガンダム』(バンダイ)では、ゾックがまさかのラスボスに抜擢された。
その際、ゾックの脚部は4本脚にアレンジされ、「クチバシ」と呼ばれる腹部のフェアリング・シェル(整流殻)は大型化。ラスボスとしての風格を感じさせるデザインにリファインされた。
ほかにも、太田垣康男氏による人気コミック『機動戦士ガンダム サンダーボルト』(小学館)には、上記の「4本脚ゾック」をさらに巨大化させた「6本脚のゾック」が登場。その巨体ゆえに「モビルフォートレス」に分類され、巨大化した前後の脚にはアッガイなどのMSが格納可能となっている。
さらに、すでにサービスが終了したネットゲーム『機動戦士ガンダム オンライン』(バンダイナムコオンライン)では、ゾックはプレイアブル機体として活躍。一部のプレイヤーの熱烈な支持を受け、ゾック愛好家からは「御神体」の愛称で親しまれていた。
どうやらゾック独特の前後対象の見た目や、ズングリとした愛嬌のあるフォルムに魅了されたファンは思った以上に多い様子。劇中では日の目を見なかった機体だからこそ、ガンダムファンやクリエイターから愛され続けているのかもしれない。