ララァがっかり?アムロに勝てないのも当然!?『ジークアクス』最終回で描かれた「幻のシャア専用機」を追うの画像
「HG 1/144 赤いガンダム」(BANDAI SPIRITS) (C)創通・サンライズ

 ガンダムシリーズのテレビアニメ最新作『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』(日本テレビ系)は、2025年6月24日放送の第12話「だから僕は…」で最終回を迎えた。

※本記事には『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』の最終話(第12話)の内容を含みます。未視聴の方はご注意ください。

■『ジークアクス』最大の謎が明らかに

 最終話のなかでは「シャロンの薔薇」ことモビルアーマー「エルメス」に搭乗したララァ・スンが、敬愛するシャア・アズナブルの死を目撃する場面が描かれている。

 そして、そのときの彼女の絶望の波動が引き金となり、「エルメスのサイコミュが別の宇宙を作ってしまった」という衝撃の事実が、シュウジ・イトウの口から語られた。

 「シャア・アズナブル」の死なない世界を求めるララァが、いくつもの「別の宇宙」を作り出し、『ジークアクス』の世界もそのひとつだったことが判明したのである。

 しかし、そんなララァが願った「シャアが殺されることのない世界」は残念ながら実現しなかった。どの宇宙においても、シャアは白いガンダムに殺されてしまうのだ。

 それを繰り返すなかでララァがたどり着いたのが、シャア自身が「白いガンダム」に乗り込むという『ジークアクス』世界だった。

 その真実をシュウジが語っていた背景には、おそらくララァに導かれたシャアが別の宇宙で搭乗してきたと思われる、いくつかの「赤い機体」が映し出された。

 ガンダムファンにもあまりなじみのない機体もあったが、なかには「なぜそれに乗ったんだ?」と疑問に感じるようなものもあった。それらの「シャア専用機」と思われる赤い機体を振り返ってみよう。

■「ザクとは違う」といってもさすがにキツイ?

 一番最初に映し出されたのは、赤いカラーリングの「グフ」だった。グフはテレビアニメ『機動戦士ガンダム』でランバ・ラルが搭乗し、「ザクとは違うのだよ、ザクとは!」のセリフでもおなじみの機体だ。

 初代『ガンダム』の序盤を代表する強敵として、ガンダムに乗るアムロを苦しめた存在である。

 とはいえ、グフは「ザク」がベースになった地上特化仕様ともいえる機体で、そこまで大きな性能差があるわけではない。いくらシャアとはいえ、グフに乗ったくらいでガンダムに勝てるなら苦労はしないだろう。

 おそらく地球にてニュータイプとして覚醒する前のアムロを倒してしまおうという考えだったのかもしれないが、それでも高性能なガンダムを撃破するのは難しそうだ。

■そもそもガンダムと戦えたのか?

 二番目に描かれていたのは、なんと赤いカラーリングの「ヅダ」である。アニメ『機動戦士ガンダム』には未登場で、OVAの『機動戦士ガンダム MS IGLOO』に登場した機体だ。実は同MSは、ガンダムシリーズにおける「欠陥機」を象徴するような機体として知られている。

 搭載された「土星エンジン」による高機動と加速性能が売りだが、エンジン出力を限界まで上げると機体が耐えきれず、空中分解を起こすという致命的な欠陥を抱えていた。その結果、ジオン軍の制式採用コンペにて「ザクI」に敗北している。

 そしてパイロットとしてのシャアの強みは、OVA『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』にも描かれたように、機体の限界性能を引き出して戦う点にある。

 もしもヅダに乗ったシャアが機体性能の限界を超えてしまったらどうなってしまうのか……。白いガンダムに倒される以前に自爆した可能性も十分ありうる。

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