壁ドンに手つなぎ、抱きしめも…思わずキュンとした『スタジオジブリ』男性キャラの「イケメンすぎる行動」の画像
『千と千尋の神隠し』© 2001 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NDDTM

 宮崎駿監督と高畑勲監督の二大巨匠を中心に、数々の名作を世に生み出してきた『スタジオジブリ』。映画公開からどんなに年月を経ても、日本のみならず世界中で愛される作品ばかりだ。

 そんなジブリ作品と言えば、ストーリーの面白さはもちろん、個性的で生き生きとしたキャラクターたちも愛される理由だろう。なかでも、時に命を懸けてヒロインを守り抜くヒーローたちは、思わず見入ってしまうほどカッコいい。「ジブリ男性キャラで誰が一番好き?」と、議論を繰り広げた経験のある人は多いのではないだろうか。

 今回は、そんなジブリ男性キャラたちのイケメン行動を振り返り、紹介していこう。

 

※本記事には各作品の内容を含みます

 

■心揺さぶられる命懸けの行動『もののけ姫』アシタカ

 1997年に公開された『もののけ姫』。現代社会の環境問題にも通じる、森と人間の共存をテーマに描かれた本作は、観る者に強い印象を残す作品である。

 本作には、アシタカという絶対的なヒーローが登場する。村を守るため腕に死にゆく呪いを受けたアシタカ。その呪いを解く方法を探そうと村を出て旅をし、その途中、山犬に育てられた少女・サンと出会う。

 サンは、森を切り拓きながら鉄を作る「タタラ場」を統べるエボシの命を狙っていた。戦闘になった際、アシタカは双方の間に割って入るのだが、そこで腹部に銃弾を受け重傷を負ってしまう。しかしそれでもアシタカはサンを助けようと、意識のない彼女を抱えてタタラ場を脱する。

 その後、気がついたサンは「なぜ、私の邪魔をした」「人間の指図は受けぬ」と、アシタカに敵意を向け、殺そうとする。だがそんなサンに対し、アシタカは「そなたは美しい」と言ってのけるのだ。

 シシ神の首をエボシに落とされ、パニック状態になったサンをアシタカが力強く抱き締めるシーンもまた印象的だった。

 山犬の娘として育ってきたサンを1人の女性として扱い、人間を嫌ってきたその心さえも解いてしまったアシタカ。最終的には「サンは森で 私はタタラ場で暮らそう 共に生きよう」と、「共存」の道を提示する。

 やることなすことカッコいいアシタカの姿は、見返してみるとキュンとするポイントだらけだ。ジブリ屈指のイケメン男子と言われるのにもうなずける。

■強い意志を感じる「壁ドンシーン」『千と千尋の神隠し』ハク

 2001年に公開された『千と千尋の神隠し』は、不思議な世界に迷い込んだ少女・千尋が生きていくため、そして両親を助けるため、さまざまな困難に立ち向かっていく物語である。

 本作のイケメン男子と言えば、おかっぱ頭が特徴の美男子「ハク」だろう。千尋が不思議な世界に迷い込んだとき、一番に彼女を見つけたのが彼である。

 ハクは元の世界へ帰るよう千尋を促すが、両親を豚にされてしまった千尋は帰ることができない。途方に暮れていた彼女の元に駆けつけ、体が消えないように救ってくれたのもハクだった。

 だがその後、人間がいることを嗅ぎつけた湯婆婆の偵察が迫り、緊迫した状況は続く。あわや見つかりそうになった千尋をハクは素早く壁側に隠し、図らずも「壁ドン」状態に……。片手で千尋の肩を力強く抱き、険しい表情で偵察を睨みつけるハクからは、彼女を守ろうとする強い意志が感じられた。

 その後もハクは千尋に寄り添い、ここぞという時に手助けをしていく。物語の終盤で明かされる2人の絆の正体を知ると、彼がなぜここまで彼女を大切に想っていたのかが分かる。そして、そんなハクを守ろうと頑張る千尋の姿もまた、キュンとするポイントなのだ。

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