「たしかに似てる!」人気漫画「実は芸能人がモデル」の意外キャラ ロバート秋山版も話題の「喪黒福造」は大物司会者…!?の画像
「笑ゥせぇるすまん [完全版] DVD-BOX」(ポニーキャニオン) (C)藤子A/シンエイ

 大人気マンガ『北斗の拳』(原作:武論尊氏、作画:原哲夫氏)の生誕40周年を記念して、18年ぶりの完全新作アニメ『北斗の拳 -FIST OF THE NORTH STAR-』が2026年に放送・配信されることが発表された。

 『北斗の拳』といえば、主人公のケンシロウを筆頭とする個性豊かなキャラクターが魅力。原哲夫氏は過去のインタビューで「ケンシロウはブルース・リーや松田優作さんという実在の人物をモデルにした」と語っている。

 さらに、南斗六聖拳のユダのモデルはミュージシャンのボーイ・ジョージ、ユリアの兄であるリュウガはデビッド・ボウイがモデルだという。

 ほかにも尾田栄一郎氏の『ONE PIECE(ワンピース)』には、実在する有名人にそっくりなキャラが多数登場。元海軍本部大将のクザンはケンシロウと同じく松田優作さん、サカズキは菅原文太さん、“黄猿”ボルサリーノは田中邦衛さんがモデルになっているのは有名な話だ。

 そこで今回は、漫画家本人が公言した「実は芸能人がモデルだったキャラクター」を紹介したい。

※本記事には各作品の内容を含みます。

■有名司会者がキャラのモデルに

 藤子不二雄A氏の代表作『笑ゥせぇるすまん』(当初のタイトルは『黒ィせぇるすまん』)は、黒い帽子とスーツ姿が印象的な謎のセールスマン「喪黒福造(もぐろ ふくぞう)」が主人公。悩める現代人の“ココロのスキマ”を埋めるためのサービスを提供する、ブラックユーモアが満載の作品だ。

 喪黒との約束を破るなど「契約違反」を犯した者には、右手の人差し指を突き出し「ドーン!」のかけ声とともに破滅に追いやり、「オーッホッホッホッホッ……」と高笑いで締めくくる。違反者たちの大半は破滅的な代償を支払うことになり、読者や視聴者にいくつものトラウマを与えた怪作だ。

 そんな『笑ゥせぇるすまん』は、2025年7月18日からPrime Videoで実写ドラマ版の独占配信が決定。主人公の喪黒役にはお笑い芸人の秋山竜次さん(ロバート)が抜擢された。

 ロバートの秋山さんが演じる喪黒のメインビジュアルも解禁されると、SNSなどでは「喪黒さんにピッタリ」「適役すぎて笑ってしまう」といった称賛の声が続出。ちなみに1999年に放送された実写ドラマ版ではタレントの伊東四朗さんが喪黒役を演じており、こちらも「ハマリ役」と絶賛されていた。

 そんな「喪黒福造」というキャラについて藤子不二雄A氏は、名司会者でマルチに活躍していた「大橋巨泉(おおはし きょせん)」さんがモデルであることを明かしている。

 実は藤子A氏と巨泉さんは、40年来の友人同士。キャラデザインに悩んでいたときにテレビに映った巨泉さんのどアップ顔を見たA氏は「これはいける!」と思い、モデルに採用。多少のアレンジを加え、喪黒福造というキャラが生まれたという。

 そんな喪黒の誕生から20年後、同作品は巨泉さんが出演していたバラエティ番組『ギミア・ぶれいく』(TBS系)の枠内で短編アニメとして放送された。

 ちなみに、モデルとなった当の巨泉さんは2005年に『トリビアの泉』の取材を受けるまで、喪黒のモデルが自分であることを知らなかった。

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