「すでにめっちゃかわいい…」歴代『スーパー戦隊』シリーズで「ブレイク前の人気女優」が魅せた「貴重シーン」 篠原涼子、水野美紀に井上真央も…の画像
篠原涼子  写真/ふたまん+編集部

 現在、50周年記念作品『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』が放送中の『スーパー戦隊』シリーズ。これまでたくさんの俳優が記憶に残る名シーンを残してきた本シリーズだが、なかにはいまやドラマや映画で主役を務める人気女優たちが無名時代に出演していた……そんな驚きの事実をご存じだろうか。

 子役としてほんの一瞬だけ登場した人もいれば、ゲストキャラや敵役として強いインパクトを残した人もいる。だが共通しているのは、まだブレイク前とは思えないほどの存在感とフレッシュな輝きだった。

 今回は『スーパー戦隊』シリーズのなかから、「えっ、あの人気女優がこんなところに!?」と驚かされる、意外な出演シーンの数々を振り返っていこう。

※本記事には各作品の内容を含みます

■セーラー服姿でデビュー『高速戦隊ターボレンジャー』篠原涼子

 1989年放送『高速戦隊ターボレンジャー』にゲスト出演していたのが、当時16歳の篠原涼子さんだ。今や国民的女優として知られる彼女だが、なんと本作が記念すべきドラマデビュー作である。

 登場するのは第33話「奪え!洋平の顔」。学園祭を舞台に“顔をすり替える”能力を持つ暴魔獣が出現し、ブルーターボ/浜洋平と冴えない男子・桑田の顔が入れ替わってしまうというコメディ要素の強いエピソードだ。

 篠原さんはセーラー服姿がなんとも可愛らしく、浜に憧れる女子高生3人組の1人として登場。ナンパしてきた桑田に「鏡と相談してからにしたら?」と皮肉交じりにあしらうシーンが印象的だ。

 物語後半では暴魔獣に襲われ、“浜の顔を持つ桑田”に見捨てられる一方、“桑田の顔をした浜”に救われるという展開に。そしてエンディングで3人組は「男は顔じゃない、ハートだわ」と、“元に戻った桑田”に勘違いし、惚れてしまうというオチとなっている。

 アイドルユニット「東京パフォーマンスドール」での活動前で、まだまだあどけない顔つきの篠原さんだが、美しさは十分。彼女の原点を知るうえで、ファンにとっては見逃せない貴重な初出演作だ。

■敵に恋した悲劇の宇宙人役『地球戦隊ファイブマン』水野美紀

 1990年放送『地球戦隊ファイブマン』第39話「愛を下さい」には、のちに数々のドラマや映画で活躍する水野美紀さんが出演している。当時16歳の水野さんが演じたのは、敵幹部ビリオンを愛するミリア星人の少女・ソーラである。

 水野さんは黒タイツに白と銀のプロテクターという個性的なコスチュームに身を包み、当時から抜群のスタイルと存在感を放っていた。小学生時代から少林寺拳法を学び、上京後には倉田アクションクラブで本格的なアクション演技を身につけたというが、本作でもキレ味鋭いアクションを披露している。

 物語は、ソーラがビリオンを“正義の戦士”と勘違いして恋をしたことから始まる。そしてその想いは止まることがなく、やがて彼女は“ダークソーラ”という異形のモンスターへと変貌してしまう。次に変身すれば二度と元に戻れないと知りつつ「一日だけ人間の姿になって私を愛して」と、ビリオンに願い出るソーラ。ふたりはキスを交わし、地球でささやかなデートを楽しむのだった。

 そして“最後の変身”を遂げたソーラは、ファイブマンとの戦いへ。だが戦闘中、ビリオンの剣により誤って串刺しにされ、冷たく突き放されてしまう。それでも彼を愛するソーラは、満身創痍のままファイブマンに襲いかかり「せめてトドメはあなたの手で」と願いながら、愛した男の手によって最期を迎える。

 水野さんは本作出演からおよそ2年後、1992年のCM『コーセー ルシェリ』で「ねぇ、チューして」のセリフとともに大ブレイクを果たすことになる。だが実はその前に、“ファイブマンの宿敵とキス”していたというのも、今となっては知る人ぞ知る意外なトリビアと言えるだろう。

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