■シーズン4最終回ではどうなった?

 ドラマのシーズン4で、朝田は恩師・桜井修三が院長を務める桜井総合病院の再建を託される。そして、宿敵ともいえる野口賢雄からの妨害や経営コンサルタント・岡村征との衝突など、さまざまな問題を仲間たちと乗り越えていくことに。

 このシーズンの終盤では桜井の体調が急変し、チームドラゴンは脳動脈瘤と弓部大動脈瘤の同時手術に挑む。その離れ業を無事成功させた後には、朝田が桜井総合病院の院長になるという驚きの展開。医療界の異端児がどのような病院を作っていくのかワクワクしてしまう結末だった。

 さらに、最後には水川あさみさん演じる天才看護師・里原ミキがシーズン2以来久しぶりの登場。朝田が現場の最前線でミキとともに難関手術に挑むところで物語は終了する。続編も十分に考えられる最終回であった。

■令和に続編が期待されるワケ

 ここ数年の坂口さんの精力的な活動により、「医龍の続編が見たい」という声も当然上がっている。フジテレビ系のドラマとしては、坂口さんも出演する『続・続・最後から二番目の恋』はもちろん、反町隆史さん主演の『GTOリバイバル』の放送、織田裕二さんの『踊る大捜査線』シリーズの新作映画発表など、平成の名作を復活させる動きが活発になっている。

 『医龍』シリーズでは、急速に発展する医療技術や流動的な医療制度、患者を無視するような病院経営などの問題点を鋭く風刺することも多い。そんな内容は新型コロナウイルスや医療費の問題が注目されている令和の時代にもピッタリではないだろうか。令和の医療問題を朝田が超絶技術と型破りな言動でどうぶった切ってくれるのか、想像するだけでもワクワクしてしまう。

 

 坂口さんといえば『医龍-Team Medical Dragon-』の朝田、という声も多いほど、彼にとってこの役はハマり役だった。いつの時代にも通用する『医龍』シリーズのスカッとした爽快感、そしてワイルドでカッコよすぎる天才外科医・朝田龍太郎の姿をまたぜひ見てみたいものだ。

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