月9ドラマ、CM続々出演中!坂口憲二の名作医療ドラマ『医龍』続編が期待されるワケの画像
『医龍 -Team Medical Dragon-』 DVDBOX (C)2011 フジテレビジョン

 フジテレビ系月曜9時ドラマ『続・続・最後から二番目の恋』への出演が大きな話題になっている坂口憲二さん。一時は活動休止していたものの、復帰後にはドラマ『風間公親ー 教場0ー』への出演を皮切りに、また演技する姿を見られるようになった。

 坂口さんの復活とともににわかに注目度が高まっているのが、『医龍-Team Medical Dragon-』シリーズの続編だ。本作はこれまで4シリーズ制作された大人気医療ドラマで、坂口さんの代表作の1つでもある。

 そんな『医龍』シリーズで坂口さんがどんなキャラを演じ、ドラマがどのように終了したのか、さらには続編が期待されるワケまで深堀りしていこう。

 

※本記事には作品の内容を含みます 

■『医龍』シリーズとは?

 『医龍-Team Medical Dragon-』は、永井明さんが原案、乃木坂太郎さんが作画、吉沼美恵さんが医療監修を担当している医療漫画だ。ストーリーや登場人物の魅力はもちろんのこと、本格的な医療シーン、リアルな病院経営の実態などが高い評価を獲得している。

 この原作を下地に独自のストーリーで展開されているのが、同名のドラマだ。フジテレビ系「木曜劇場」で放送され、第1シーズンは原作のエピソードも多かったが、第2シーズンからはオリジナル展開で描かれた。

 バチスタ手術、カテーテル手術、メディカルツーリズム、病院の経営コンサルティングなど、最先端の医療技術や病院経営などをリアルに描いていた本作。バチスタ手術やカテーテル手術などは、今となっては知名度も高い医療行為ではあるが、この作品を観て初めて知ったという人も多いかもしれない。

 もちろん、主人公の朝田龍太郎が率いる「チームドラゴン」が数々の試練を乗り越え、成長していく姿も見どころ。“仲間集め”の過程に始まり、まるで少年漫画のような王道の展開が繰り広げられていく。医療ドラマというと堅苦しく思えるかもしれないし、実際に医療にまつわるリアルな問題が取り上げられてはいるが、テンポの良い展開やスタイリッシュな映像で本作は多くのファンを獲得した。

■主人公・朝田龍太郎とはどんな人物だったのか

 『医龍』の最大の魅力は、主人公である朝田のキャラクター性だろう。世界有数の天才外科医である彼は、ぶっきらぼうな言動の裏に優しさを隠すカッコよすぎる男である。絶対的なカリスマ性の持ち主であり、どんな危機的状況でも慌てないどころか、その実力を遺憾なく発揮する。「この人がいれば大丈夫」という安心感で、チームを導いていくのだ。

 アツい心を持つ男でもあり、作中で残した名言は数多い。「助かる命を助けようともしないのは、それだけで罪だ!」「どんな状況になろうと最後まで絶対に諦めない。それが俺のチームだ」といったセリフからは、彼の医師としての生きざまが垣間見える。

 坂口さんはそんな朝田を、ワイルドなビジュアルと洗練された演技力で魅力たっぷりに表現していた。圧倒的な技術で日本の病院経営のしがらみをぶっ壊していく姿には、毎週スカッとさせられたものだ。また、屋上で上半身裸になって手術のイメージトレーニングをする姿も印象的。坂口さんの真剣な表情と動き、そして肉体美に魅せられてしまう。

 また、当初の朝田は圧倒的な実力を誇るスーパードクターの印象が強かったが、シリーズを重ねるごとに“過去のトラウマ”が描かれるなど、人間味や弱さも見せるようになっていく。このように主人公の人間性がさまざまな面から深められていくのも、長く続いたシリーズだからこその魅力だろう。

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